フルアーマーユニコーンガンダムのカスタム作成記:手間と時間を惜しまず完成させた改造の詳細
今回は、過去最高に手間と時間がかかったフルアーマーユニコーンガンダムのカスタム作例をご紹介します。ボリューム感とディテールアップにこだわりつつ、途中で発生したトラブルも乗り越えて完成に至った本作の制作過程を詳しくお伝えします。
【工程と準備】
まずは基本的な工作から始めました。ゲート処理は400番から始め、段階的に600番、800番、1000番と進めて、最終的に滑らかな表面を実現しました。その後、超音波洗浄で表面の汚れや油分を除去し、塗装準備を整えました。
【カラーリングと塗装】
外装は全て白一色で統一されているため、塗り分けを重視しつつ、スジボリを多く追加してメカ感を強調しました。今回は、色の変更を最小限に抑え、グレー系の色合いを使って塗り分けを試みましたが、最終的にはスジボリによるディテールアップでメカニカルな印象を与えることにしました。
フレーム部にはサフEVOガンメタを使用し、外装部はサフを吹かずそのまま塗装。ABSパーツにはプライマー処理を施し、その後各色で塗装しました。仕上げにはツヤクリアーを吹きかけて、全体に統一感を持たせました。
【ディテールアップと改造】
一番の特徴は、スジボリの追加です。特に外装部分には多くのスジボリを施し、細かなディテールが光るように工夫しました。さらに、ダクト部にはメッシュを取り付け、メタルパーツを埋め込むことで、よりリアルな質感を表現しました。
バックパックの改造も重要なポイントです。本来ブースターの取り付け箇所には、ビームジャベリンのパーツを取り付けられるように改造しました。しかし、タンクやベースジャバーのパーツを破棄した際に必要なパーツも一緒に破棄してしまい、バンダイから再注文。2週間ほどの待機の後、無事パーツが届き、作業が再開できました。
【武器類の塗り分けと改造】
武器類には非常にこだわりました。バズーカは2つありますが、そのうち1つの接続パーツを紛失してしまい、バックパックに接着固定することにしました。塗装には、バズーカの放熱部にゴールドとグレーを使った塗り分けを施し、細かなドライブラシで使用感を出しています。バズーカやシールドの塗装にも細心の注意を払い、塗り分け作業を丁寧に行いました。
シールドはキットのままだとノッペリとしていたため、裏側も塗り分けをして立体感を持たせるようにしています。特に放熱部のゴールドとグレーの塗り分けは、細かい作業でしたが成功しました。
【完成と仕上げ】
最終的には、全塗装後にツヤクリアーを施し、メタルパーツの質感がより引き立つように仕上げました。金属部分にはドライブラシを施し、リアルな擦れや使用感を表現。さらに、シールドやバズーカなどの武器類には金属感を出すため、シルバーでドライブラシを加えています。
長期間にわたる作業でしたが、最終的には満足のいく仕上がりになりました。特に、スジボリや塗り分けに注力し、全体にメカニカルな印象を与えることができました。
【完成度】
手間と時間がかかった分、過去作の中で最も完成度の高い作品に仕上がったと思います。特にスジボリの追加は過去一で、全体のディテールアップがしっかりと実を結んだ形です。バズーカやシールドの塗り分けも大成功で、個人的に満足度の高い仕上がりです。
フルアーマーユニコーンガンダム、完成までにかかった期間は約1ヶ月。これだけのボリュームとディテールを加えたカスタムは、一度はやってみる価値があります。ぜひ、あなたも挑戦してみてください。
次回のカスタムもお楽しみに!