プラモデルのレンズ表現に悩んでた人に朗報。高粘度レジン「まさるの涙」でぷっくりディテールが作れるようになった!
私は飛行機やガンプラのプラモデルを作るのが好きなんですが、いつも思うんです。
「ミサイルのシーカーをちゃんと表現できたら、模型としてのクオリティがグッと上がるのにな…」って。




パパ、これ何?ミサイルの鼻?


ちがうちがう、これは“シーカー”っていうミサイルの“目”なんだよ
目ぇ?…あー!たしかにちょっとレンズっぽいとこあるかもね~

シーカーとは…?
シーカー(Seeker)とは、ミサイルの先端にある「目」のような部分です。
これは、目標(敵機や戦車など)を見つけて追尾するためのセンサー機器が内蔵された部分で、
赤外線、レーザー、レーダーなどを使って目標を検知・追尾します。
シーカーが“目”として機能するには、センサーに必要な波長(多くは赤外線や可視光)を通す素材である必要があります。
強度・耐熱性・光学特性すべてが求められるため、見た目はクリアでも非常に特殊な材質でできています
模型での再現には?
実機のような素材はもちろん使えませんが、シーカーらしい雰囲気を出すには
- 透明レジンやクリアジェルで“ぷっくり球体”を作る
- クリアパーツの裏からメタリック塗装して“光学機器感”を演出する
といった方法でリアルさを追求できます。
ほかにも、
ガンプラのビームライフルのレンズ

ファンネルなどにある丸いディテール


…こういった球体っぽい表現って、めちゃくちゃカッコよく見えるんですよね。
最初に試したのは、模型界隈でも有名な「ガイアノーツ UVジェルクリアS」。
透明度も高くて使いやすいんですが、致命的な欠点
粘度が低くて、どうしても横に流れてしまうんです。

またジェルがぺしゃんこに流れた……
また?ぷっくりしたいなら、もっとドロッとしたの探せば?

パパの“ぷくっ”への執念すごいねぇ

何か良い高粘度レジンはないのかとAmazonをさまよっていたところ、気になる商品を発見。
その名も……
『高粘度 盛り専 まさるの涙』
商品名の時点で、もう惹かれました(笑)
説明文には、
「目指したのは、超ぷっくりしたボリューム感。『もりもり盛れる』盛り専用のレジン液」
とあるじゃないですか!これ、絶対アタリでしょ!と期待してポチ。
ついでにUVライトも買いました。
ということで、次はこの「まさるの涙」がどんなレジンなのか、商品紹介と、実際に使ってみたレビューをお届けします!
【商品紹介】「まさるの涙」は、ぷっくり盛るために生まれた高粘度UVレジン
ということで今回使ってみたのがこちら


どんな商品?
一言で言うと、「ぷっくり盛るために生まれた、超ドロドロなUVレジン」です。
普通のUVレジンと違って、とにかく粘度が高いのが特徴。
サラサラと流れてしまうことなく、その場にとどまって丸く盛れるのが最大の魅力。
特徴は次の通り
「ぷっくりとした厚盛り表現や立体感のあるレジンアートにおすすめ」とのことで
その他の特徴をざっと紹介するとamazon商品ページより抜粋
- シリーズ累計130万本突破の人気UVレジン
- 盛ることに特化した“高粘度”タイプ
- ぷっくり厚盛りが得意
- 高い接着力 → 剥がれにくい
- 黄変しにくい → 紫外線に強い
- においが少ない(くさくにゃい)
- 安心の日本製
- LED・UVライト両対応(硬化目安:約2分)
- シリコンモールドには不向き(モールド傷つく可能性あり)
- 気泡が入りやすいので着色には不向き
- 内容量:70g / カラー:クリア
とのことです。
レジン作品やプラバン作品、アクセサリー作りに使う人が多いみたいですが、
私は完全に「模型のディテールアップ専用」として使用しています
まさるって誰~?


たぶん“盛りの神様”みたいな存在なんじゃない?しらんけど
「まさるの涙」を硬化させるためにUVライトも購入
「まさるの涙」はUVライト or LEDライトで硬化させるタイプなので、ライトが必須。
今回はAmazonで適当にポチッたこちらのライトを使いました





今回私が使ったライトの特徴
対応用途: Vレジンやジェルネイルの硬化に対応(※普通のマニキュアには非対応)
タイマー機能
- 1回押しで「60秒」
- 2回押しで「180秒」
- 長押しで「連続照射」も可能
照射方式: UV/LED二重光源タイプ(波長:365〜405nm)
出力: 12Wの省電力仕様(低発熱・肌にやさしい)
給電方法: USB給電(パソコン・モバイルバッテリー接続可能)※充電式ではない(タイプCです)
ライト: 瞳にやさしいホワイトLEDを採用、安全性も規格に準拠
形状・構造:
- 折りたたみ式でコンパクトに収納可能
- 2WAY仕様(手持ちでも、スタンドでも使用可能)
実際に使ってみた感じ、60秒で「まさるの涙」はしっかり硬化しました。
動作電源はUSBケーブル接続して給電する方式で差し込み口はうれしいUSB-Cタイプ
USBケーブルは付属してます
我が家にはUSB-Cケーブルが余っているのでそれを使用してます
おすすめというより“私はこれにした”だけ
このライト、テキトーに選びました
たまたま手頃で性能も問題なかったんですが、
UVライトは正直、星の数ほど選択肢があります
ネイル用の平置きタイプ、照射範囲の広いドーム型、手持ちで照らすハンディ型などいろいろ。
用途や作業スタイルによって最適な形は違うので、皆さんはしっかり吟味して選んでください!
必要最低限の性能は満たしていましたが、「これ一択!」というわけではないので、あくまで参考までに。
実際に「まさるの涙」を使ってみたレビュー!
というわけで、ここからは実際に「まさるの涙」を使ってみた感想をお届けします!
まず最初に感じたのは――
おおおっ、ほんとにぷっくりしてる!!
ってこと。
しっかり“その場にとどまる”高粘度
これまで使っていた「ガイアノーツ UVジェルクリアS」は、粘度がそこまで高くなかったので、盛りたくてもスーッと脇に流れてしまっていました。
でも「まさるの涙」は、
置いたところにそのままとどまってくれるんです。
つまり、「ここに丸くレンズっぽく盛りたい!」っていう位置でちゃんと止まる。


硬化中

60秒あればしっかり硬化します


どうです!?この盛!
一回の盛り付けでこのぷっくり感!
一滴で“ぷくっ”と盛れる感動
欲しかったのは、レンズっぽい 丸いドーム状の表現
ビームライフルの照準部や、ファンネルの先端など、球体感を出したいパーツってけっこうあるんですよね。
このレジンなら、ほんの少量でしっかり丸みが出る。
まさに“もりもり盛れる”の謳い文句に偽りなしです。
しかも内容量はたっぷり70g。
プラモのアクセント用途として使うぶんには、

これ……一生分あるかもしれん……(笑)
使い切る前に寿命迎えそうね

さらに盛りたいときは“追い盛り”で調整!試しにどこまで盛れるかやってみた!
一発で理想のぷっくり感が出ない場合は
一度硬化させたあとに重ねて盛る「追い盛り」をすることで、さらに高さを出すことができます
追い盛2回目


追い盛3回目



一層目で形作って、二層目で高さを足すとめっちゃいい感じになる!
高粘度だから、2回くらいまでなら自然なドーム状の丸みに仕上がりやすく、段差も目立ちにくいのが嬉しいところ。
ただし、やりすぎると不自然な盛り上がりになるので、基本は「1〜2回まで」が目安
デメリット
気泡の問題
「まさるの涙」はとても高粘度なレジンなので、
気泡が“あとから入る”というより、最初からレジン液の中に混ざっていることが多いです。

容器から出した瞬間に、すでに気泡が入ってるんだよね
えっ、最初から?混ぜてもないのに!?

高粘度ゆえに中で混ざった気泡が逃げづらいのかなーと思います
気泡対策①:つまようじなどで丁寧に混ぜて逃がす
容器から出したあと、つまようじなどで気泡をつぶしたり、かき混ぜることで
ある程度気泡を抜くことができます。
気泡対策②:気泡が入っていないレジン部分だけをすくって盛る
もしくは、ある程度レジンを出しておいて、気泡の少ない部分を狙って盛り付ける方法も有効です。
私はこの方法をよく使っています。

なんたって一生かかっても使いきれない量が入ってんだもん、ケチらずパーッと!
硬化してもクリア層が“やや曇る”ことがある
「まさるの涙」はぷっくり盛れてとても優秀なんですが、
実際に使っていて気づいたのが、しっかり硬化させても、後から触ると少し白っぽく曇ることがあるという点。
これは以前使っていたガイアノーツのUVジェルクリアSでも同様の現象があったので、
どうやら高粘度レジン特有の性質なのかもしれません。

ちゃんとUVライトで硬化させたのに、触ったら“あれ?ちょっと濁ってる?”ってなることがあるんだよね
それはレンズ表現では致命的ね

対策:上からクリア塗装を吹いてあげると◎
その対策として、私は最後に「つやありクリア」を軽く吹き付けるようにしています。
これで触っても、しっかりクリアな状態が維持されます!
これは必須の項目かな
実際に「まさるの涙」を使っ作例を紹介
ミサイルのシーカー表現
細かいパーツなので盛り方にコツがいりますが、
2回追い盛りすることで狙っていた球体感がかなり再現できました
GWH 1/72 A-10Cより







シーカーだけでなくライトのレンズまで表現できるよ
なので私はあえてキット付属のアクリルパーツは使いません
ファインモールド 1/72 F-4N グレイゴーストより(サイドワインダー)

Revell 1/72 トーネード GR. Mk.1より(サイドワインダー、ペイブウェイ)


ちょっと自画自賛ですが…
ミサイルのシーカーを“ぷっくり”と盛るだけで、
完成品のクオリティがグッと引き締まったように感じます。
ただ小さなレジンの盛り表現なのに、
視線の集まるポイントになるから不思議です。
それって“細部は神”ってやつじゃない?

模型って、ほんのひと手間で見栄えが一段アップする。
それを実感できた瞬間でした!
【結論】ぷっくり感にこだわるなら「まさるの涙」は正解!
- 「ミサイルのシーカーを再現したい」
- 「ビームライフルのレンズを球体で盛りたい」
- 「ガンプラや美プラのディテールをワンランク上に仕上げたい」
そんな“ぷっくりフェチ”なあなたにとって、「まさるの涙」はまさに正解のレジン液だと思います。
実際に使ってみて感じた「良かった点」
- 粘度が高く、しっかり盛れて球体状を維持できる
- 内容量70gでコスパ良し(模型用途なら一生分あるレベル)
- 追い盛りにも対応しており、理想のぷっくり感まで調整可能
- 仕上げにトップコートすれば美しい透明感が長持ち
注意点もあるけど対処すれば問題なし
- 気泡がある
→ 混ぜたりすくったりして対策 - 完全硬化しても若干の曇りが残ることあり
→ クリアコート(つやクリア)を吹くと透明感維持できる
まとめると…
レジンで“ぷっくり盛る”ことに特化した高粘度タイプはまだまだ選択肢が少ない中、
「まさるの涙」はその名に恥じない、まさに“盛り職人のためのレジン”でした。
工作に「リアリティ」と「映え」をプラスしたい方には、間違いなく一度は試してほしいアイテムです!
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