制作概要
今回のカスタムは、フルメカニクスのガンダムヴィダールとフリーダムガンダムをミキシングして、敵機のようなMSを作り上げるという挑戦的な改造です。元々のフルメカニクスシリーズのポテンシャルを活かしつつ、個性あふれる敵機に仕上げました。テーマとしては、遠距離兵器を一切使用せず、接近戦に特化した戦闘機MSを目指しています。
カラーリングは、原作に忠実な色合いを採用しつつも、ウイング部分は明るくなりすぎないように調整。根本から先端にかけてグラデーション塗装を施し、機体との一体感を演出しています。ウイングと本体の調和が取れたデザインとなり、完成度が高いと自負しています。
この機体は、付属のライフルを使用せず、追加武装としてコトブキヤのランスを装備。ランスに加えて、6本のサーベルが主な武装となり、機体の戦闘スタイルに変化を加えています。デザインは、近接戦闘向けの仕様として非常にダイナミックに仕上がっています。
メインの改造
まず腰部の6ミリ延長とS字立ちになるようにスタイル改修を施しました。この改造により、ポージング時の安定感が大きく向上し、見栄えの良さも際立っています。また、腰部の改造に加え、シリンダーを2基増設して計4基にすることで、より重厚感を出し、ディテールアップを図りました。
ウイングはオリジナルのバックパックに合わせて小改修を加え、取り付け可能にしました。これにより、劇中での迫力ある飛行シーンや戦闘シーンが再現できるようになりました。ウイングと機体本体のバランスも非常にうまく取れており、理想的な仕上がりとなっています。
さらに、細かい改造としては、各部のスジボリを新規に追加したり、既存のモールを彫り直すことでディテールを強調しました。腰や脚部、腕など、細部にわたって気を配り、全体のバランスを取ることに注力しました。
基本工作
- ゲート処理や表面処理を丁寧に行い、
- ヤスリで600~1500番を使い分け、均一な仕上がりを目指しました。
- スジボリを0.2mmで新規に彫り直し、モールドを強調しました。
- 超音波洗浄を行った後、全塗装に進みます。
- 塗装は下地にサフを吹き、各色を塗装、部位ごとに色分け。
- シタデルを使用して細かい部分を筆塗り
- さらに水転写デカールを貼り付け、
- つや消しクリアーで仕上げています。
金属パーツの取り付けや、グレーやブラックでモールドに墨入れを施し、機体にさらにリアル感を加えました。このように、全体を通して遠距離兵器に頼らない、近接戦闘に特化した敵機としての魅力を引き出しています。
最後に、全体をチェックしながら細部の塗装や修正を行い、全体のバランスが整った完成形がこちらです。徹底的に手を加え、カスタムの楽しさを存分に感じられる作品に仕上がりました。
まとめ
今回の改造では、フルメカニクス ガンダムヴィダールとフリーダムガンダムを組み合わせて、遠距離兵器を使わない敵機MSを作成するというテーマに挑戦しました。カラーリングにおいては、原作に近い色合いを維持しつつ、ウイング部分にグラデーション塗装を施して、全体のバランスを調和させました。
改造ポイントとしては、腰部の延長やシリンダーの増設、ウイングの改修により、より迫力ある姿を実現しています。また、武装にはコトブキヤのランスを加え、6本のサーベルを装備することで、機体の戦闘スタイルを近接戦闘重視にしました。
基本工作においては、スジボリの追加や表面処理、塗装に細心の注意を払い、ディテールを強調。仕上げには水転写デカールやメタルパーツを使い、リアル感を増しました。すべての改造を施し終えた結果、元々のフルメカニクスシリーズの魅力を最大限に引き出しつつ、独自の敵機として完成度の高い作品となりました。
この改造によって、遠距離兵器を使わず、接近戦に特化した機体という新たな戦闘スタイルを確立したことが大きな成果となりました。これからもこういった挑戦的な改造を続け、さらに多くの作品を生み出していきたいと思います。