制作概要
「禍々しい美学」—フルメカニクス バルバトスルプスレクス改造計画
今回はフルメカニクス バルバトスルプスレクスをベースに、ゼルトザームの腕2本とコトブキヤのデモニックアームを装着したカスタムを施しました。テーマは「禍々しい」。その名の通り、ダークで迫力のある印象を与えるよう、カラーリングも黒を基調に暗めのトーンでまとめ、改造内容にマッチしたディテールアップを加えています。
改造のポイント
まず、バルバトスルプスレクス本体にゼルトザームの腕をバックパックに装備するための改造を施しました。これにより、ユニークなアクションやポージングが可能になり、背中に装備されたゼルトザームの腕がより禍々しい印象を強めています。
さらに、コトブキヤのデモニックアームを尻部外装に取り付ける改造を行いました。このアームはフレキシブルに可動し、機体にさらなる武装感と不穏な印象をプラスしています。
腰部の改造
腰部は6ミリ延長して、S字立ちができるようスタイルを改修しました。これに合わせて、シリンダーを増設し、合計で4基に。これにより、機体のフォルムが引き締まり、全体的にバランスが取れた印象になっています。
爪ユニットとディテールアップ
爪ユニットは計4基をすべてシャープ化し、ゼルト爪部分は肉抜き穴をパテで埋めて精度を向上させました。爪が鋭く、禍々しい印象を強調します。さらに、アンテナのシャープ化や、つま先部分の肉抜き穴埋めにも手を加えています。
膝部とテイルブレードの改造
膝部にはヴィダールのブースターを取り付け、戦闘時におけるダイナミックな動きを演出。テイルブレードの接続部をプラ棒で延長し、より安定した可動ができるようにしています。
細部へのこだわり
デモニックアームはシタデルやエナメル塗料を使用して細かく塗り分け、ディテールが引き立つようにしています。また、各金属部にはメタリックカラーを塗り分けて、重厚感と共に精密な仕上がりを実現しました。
基本工作
- ゲート処理
- 表面処理(ヤスリ600~1500まで適宜)
- スジボリ新規彫り及び既存モールの彫り直し
- 超音波洗浄の後、全塗装
- 各箇所塗り分け
- 塗装は下地にサフ→各色塗装→各部塗り分け→場所によりシタデルで筆塗り
- 水転写デカール貼り付け→つや消しクリアー
- グレー又はブラックでモールドに墨入れ
まとめ
禍々しいテーマに沿った改造と塗装で、バルバトスルプスレクスを独自の美学で仕上げました。ゼルトザームの腕やデモニックアームの取り付けにより、武装感や異常性が際立っています。各部のディテールアップにより、さらに重厚感が増し、迫力のある完成度となっています。