美プラ製作初挑戦
ほぼガンプラ製作しかしてこなかった私にとって、美プラ製作は初めての挑戦でした。そのため、多くの新しい技術を学ぶ機会となりました。ガンプラとは異なる製作工程、カラーリングの選定、肌塗装や質感表現、グラデーション(シャドウやハイライト)の技法など、多くの課題に直面しました。考えることが多く、思うように作業が進まず、モチベーションも低下し、製作が滞ってしまう時期もありました。
ベースキットはメガミデバイス朱羅 九尾です
モチベーション向上のための工夫
製作を進めるためにモチベーション向上を目指し、環境を一新しました。また、ガンプラでは使用しない塗料を新たに揃え、少しずつ作業を進めました。その結果、ついに完成した作品に自信を持っています(自画自賛ですが)。作品名は 『阿素洛(あすら)』 と名付けました。
製作テーマ
今回の製作には、あらかじめテーマを設定しました。テーマは、私の大好きなゲーム『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』の世界観を取り入れつつ、BOSSキャラクターのテイストを反映させること。そしてガンプラとのミキシングです。
ミキシング元は RGジオング で、スカート部分とブースター2基を使用。これを可変式ジョイントで接続し、アスラの背部に取り付けられるように製作しました。
爆発反応装甲の再現
ジオングのスカート部分は、BOSSキャラクター「サンダウナー」の 【爆発反応装甲】 を再現しています。この武装は、防御時に攻撃を受けた相手にダメージを与える仕組みで、装甲は計6枚。和風の要素を取り入れた名前 【壱の楯~陸の楯】 をデカールで明記しました。
装甲はフレキシブルに動くため、防御形態、展開形態、飛行形態など自由にアレンジ可能です。また、ブースターも角度変更ができます。ブースターや装甲の細かいモールドは、マスキングでは塗り分けが難しかったため、シタデルカラーを用いて筆塗りしました。
バイザーとオーグメントモード
この作品で欠かせないのが、顔の バイザーとフェイスシールド です。『METAL GEAR RISING』の主要キャラクターが装着するギミックを取り入れ、戦闘開始時に「カチャン」と動くバイザーをイメージしました。
可変式にはできませんでし. たが、バイザーと両頬のフェイスシールドを別々に設置しました。さらに、バイザーには 【オーグメントモード】 を再現しています。ブラックライトを当てるとセンサーが光り、内部回路の発光状態が浮かび上がります。
塗装方法
- 1. 艶ブラックを下地にたっぷり塗る。
- 2. 回路状にマスキングをし、蛍光ピンクで塗装。
- 3. 最後にクリアーブラウンで仕上げ。
通常時にはうっすら見える内部回路が、ライトを当てると鮮明に浮かび上がる仕組みになっています。
武装と表情パーツ
武装として、BOSSキャラクターが使用していた 【人斬り鋏】 を製作しました。また、表情パーツは以下の3種類を用意しました:
完成への感想
今回の作品『阿素洛』は、初挑戦ならではの試行錯誤を経て、満足のいく仕上がりにまとめることができました。製作を通じて多くの技術や知識を得られ、今後の製作活動にも活かしていきたいと思います。
製作工程は以下です
- ランナーからパーツ切り離し
- アルティメットニッパーで2度切り
- 仮組み
- 各関節、可動部等、塗装した後動かす事で禿げそうな箇所のクリアランス調整
- 合わせ目消し
- 表面処理(ヤスリ粗~細まで適宜)
- ミキシング(バランスチェック)
- 一旦全バラして超音波洗浄
- 食い付きの悪そうな材質にはフィニッシャーズのプライマーを塗布
- サフチェック(不備があったパーツを再度修正)
- 本塗装(全てラッカー剤)
- 細かいモールド等はシタデルカラーで筆塗り
- デカール貼り
- 肌パーツに一旦スムースクリアコート(艶消し)
- 肌パーツにウェザリングマスターでシャドウやチークを塗布
- 再度艶消しトップコートでウェザリングマスターを定着させる
- 各所スミ入れし完成!