GODOX TT600とは?物撮り用としての使用感をレビュー!
「GODOX Thinklite TT600」は、コストパフォーマンスに優れたカメラフラッシュとして人気があります。
本機は通常、カメラ本体に取り付けてストロボとして使用する製品です。
しかし、この記事では 「カメラに取り付けるのではなく、物撮り用(プラモデルや小型商品の撮影)」 として、
被写体の近くに固定して使用した感想をレビューします。
この用途に特化した視点での評価となりますので、購入を検討される方は参考にしてください。
本当はMF12を3台揃えたかったのですが、コスト面で妥協して選んだこの機種。
果たしてその実力やデメリットとは?
特に狭い撮影スペースでの使用を考えている方には、購入前にぜひ読んでほしい内容です!
ねぇ、なんでまたストロボ買ったの?前に欲しいって言ってたやつ、あれじゃないの?
本当はMF12を3台揃えたかったんだけど、さすがに高くて…。それで、代わりにこのTT600を選んだんだよ。
安い分結構大きいね。それで撮影スペース狭くなってない?
うん、正直ちょっと置き方に工夫がいる。でも光量も十分だし、コスパは悪くないと思うんだ。
ぱぱぁ~、これでちびだむのシャチぱしゃ~していい?
もちろん!ちびだむのシャチもカッコよく撮れるよ!
GODOX TT600の概要
主なスペックと特徴
- 電源:単三電池×4(推奨はエネループプロなどの高出力充電池)
- 光量調整:1~1/128まで可能
- 次のフラッシュまでの時間:0.1~2.6秒
- ライト角度調整:-7度~90度
- 価格帯:9000円前後
カメラに直接取り付けずに、被写体の付近に固定フラッシュとして設置する場合は同社製フラッシュトリガーが必要になります
同社製フラッシュトリガーが必要な理由
GODOX TT600をカメラに取り付けずに使う場合、 同社製フラッシュトリガーが必要不可欠 です。
これは、 カメラのシャッターとTT600のフラッシュをワイヤレスで同期させる装置 です。
シャッターを切ったタイミングでフラッシュが正確に発光するよう、カメラとTT600の間で通信を行い、遠隔操作を可能にします。
これにより、TT600を固定フラッシュとして使用する際も、正確なタイミングでライティングが実現します。
私の撮影環境
3点照明の内の1台(バックライト)として使ってるよ
実際に使って感じたメリット
1. 十分すぎる光量と調整の幅
- 明るさの調整幅が広い
GODOX TT600は1/1から1/128まで細かく調整可で、被写体に合わせ光量を微調整できます。 - 明るさが申し分ない
最大光量は非常に明るくて最大値を使うシーンはほとんどありませんが、天井バウンスさせるときは十分に威力を発揮できます。
私の環境では最大光量にして使うことは無いなー
真っ暗な状態から最大光量で撮影したのがこれ!かなりの光量!
最大光量の天井バウンスで撮ったのがこれ
2. 電池持ちが良い
- 通常のニッケル水素電池を使う場合でも、頻繁に電池交換する必要がありません。
特に低光量での使用が中心なら、長時間の撮影でも安定して動作します。
3. 直感的な操作性
- 大型LCDディスプレイ
視認性が良く、設定内容をひと目で確認可能。 - 物理ボタンとダイヤル操作
本体のダイヤルで光量調整が可能なため、直感的に操作できます。
4. ライティングの柔軟性
- 角度調整の自由度
マイナス7度~90度まで調整可能で、天井バウンスもできます - ワイヤレス同期が便利
同社製フラッシュトリガーと組み合わせれば、被写体の近くに固定して使えるため、ライティングの自由度が広がります。
5. 安全機能
- 過熱保護
1/1の出力で30回連続発光した後は自動的に過熱保護のためのクールダウン状態に入る
これによりフラッシュヘッドの寿命が保たれ、安全に使用できます。
6. 初心者にも優しい価格
- 9000円前後で購入可能。他のハイエンドストロボに比べて非常に手頃で、ストロボデビューに最適です。
デメリット
1. 本体サイズが大きい
- コンパクトではない
MF12などの小型ストロボと比べると明らかにサイズが大きいです。
特に狭い撮影スペースでのライティングでは置き場所に工夫が必要になったり、
本体が大きいせいで下からあおるようなライティングが難しいです
MF12との比較です
2. 内臓式バッテリーじゃない
- 単三電池式
通常のアルカリ電池でも動作しますが、公式では充電式の大容量タイプ(エネループプロなど)が推奨されています。 - 追加コストの発生
推奨電池を購入する場合、初期費用が増える点は初心者にとって負担に感じるかもしれません。
3. 光が硬すぎる
- そのままでは光が硬すぎ
ディフューザーやトレーシングペーパーなどの拡散アイテムが必須。
これがないと被写体に強すぎる光が当たり、影がくっきり出たり、コントラストが強くなり
思い通りの写真が撮れない可能性があります - そのため光を柔らかくするためアクセサリーの追加購入が必要になる
S-R1アクセサリーマウントリングやAK-R11ドームディフューザーなど、別売りの製品を揃える必要があります。
4. 謎の赤色発光
- 本体前面の赤色発光が問題
周期的に赤い光が点滅する仕様。
これは撮影時に画面内に影響を及ぼす可能性があり、特に近接撮影でのノイズとなることがあります。 - 設定でオフにできない
本体設定でoffにできないため、透けない様シールを貼るなどの物理的な対策が必要です。
なんでオフにできないのー?
ほんとになんでだろ?写真に赤い光入って困ってるんだよ、せめて設定でオフにできればいいのに
まとめ
GODOX TT600は、ポートレート撮影やカメラ本体に取り付けてストロボとして使用する場合には、
コストパフォーマンスが良く、非常に優れた商品です。
光量も十分で、初心者から中級者まで幅広くおすすめできます。
一方で、私のように狭い撮影環境で物撮り用に使用する場合、本体の大きさが課題となります。
設置場所に工夫が必要で、思い通りのライティングが難しい場面もありました。
こうした点は、購入前にしっかり考慮することをおすすめします。
本音を言えば、 同社のMF12を3台体制で揃えるのが理想 でしたが、価格面で妥協してTT600を選びました。
それでも、工夫次第で十分に使いこなせるポテンシャルを持ったストロボだと感じています。
用途や予算に合わせて、最適な選択をしてください!
結局、MF12を3台揃えた方が良かったんじゃないの?
だって高かったんだもん。。。それにTT600も悪くないよ?工夫次第で十分頑張れる!
じゃあその“頑張れる”でこれからもっといい写真見せてよね
ぱぱぁ~、これ光るの?カチっ!
(次の瞬間)「ぴかーーっ!」
目をやられた~(MGS2のソリダス風に)
ぱぱぁ、すごい光るね!これおもしろい!