【評判は?】GUSTOを選んだ理由と、乗ってみてわかったメリット・デメリットをインプレ!
カーボンロードバイクが欲しいのに「予算オーバーで有名メーカーには手が出ない」と悩んでいませんか?
私も、ロードバイク中級者として次の一台を探していたとき、コスパと性能のバランスに悩み続けていました。
特に、中級〜上級グレードのカーボンバイクは価格が跳ね上がるため、選択肢がグッと狭まるんですよね。
そこで私は、以前から密かに注目していた謎のロードバイクメーカーである
「GUSTO」を購入することにしたんです
GUSTO(グスト)ってどんなブランド?
GUSTOは、台湾発のロードバイクブランドで、プロユースにも耐える性能を持ちながら、
コスパの良さで注目を集めているメーカーです。
高品質なカーボンフレームやこだわりの塗装、最新スペックをしっかり搭載しつつ、手に取りやすい価格帯が魅力。
「初めてのカーボンロードを探している人」や「見た目にもこだわりたい人」にピッタリなブランドです
しかし後述しますが、決定的な欠陥があるため、
値段の安さにつられて買う前によ~く吟味して
というのが正直なところです

『GUSTO』ってあまり聞かないけど、大丈夫かな?
うーん、確かに謎メーカーだけど、スペックを見た限りでは性能も良さそうだし、コスパも抜群って書いてあるよ。


でも、失敗したらどうしよう…。
まあ、失敗してもその経験が次に活きるし、もしダメでもブログのネタとしておいしんじゃない(適当)?


人柱ってやつか…
という事で思い切って購入してみたんです。
すると、想像以上の完成度と満足感に驚かされましたがある1つの問題が全てを台無しに…
私はこのバイクを実際に購入し、乗って、いま現在も使用しているユーザーです。
私のように「グストって安すぎるけど正直どうなん?」
と思っている方は大勢いると思います
ネットにあまり無い生の声をお届けできる数少ないひとりとして、誰よりもリアルで詳しいレビューをお届けしたいと思ってます
過去の私と同じように「カーボンが欲しいけど価格に悩む」人や、「グストって実際どうなの?」と思っている方
YouTuberによる「コスパコスパ」に聞き飽きた方には
大いに参考にになると思います
この記事では、実際にこのバイクを使って感じた本音と、買う前に知っておきたかったことをすべてレビューしていきます。
ぜひ参考にして楽しいロード生活を満喫してください!
愛車レビューの前に軽く自己紹介
私はロードバイク歴だけで言えばそれなりに長く、今回のGUSTOで7台目の相棒になります。
でも、その乗り方はかなりマイペース。
風を感じながら、景色を楽しんで、自分のペースでのんびり走る──そんな「ゆる〜く楽しむ」が私のスタイルです。
タイムを縮めたいとか、誰かと競いたいとか、そういう気持ちはこれまで一度も湧いたことがありません。
なので、いわゆる「ガチ勢」的な価値観とは、まったくの無縁です。
当然ながら、フレームの剛性がどうとか、乗り味がパリッとしてるとか、
パワーロスがどうこう、フレームがしなってパワーが逃げる…
といった話は…正直、私にはよく分かりません(笑)
自転車のレビューではよく見る表現だけど、「それってどういう感覚?」と思いながら読んでることもしばしばです。
なので本記事も、そういった本格的なインプレッションを期待されている方には、物足りないかもしれません。
ただ、私のように“速く走らなくてもいい”“楽しく走れればそれでいい”という方には、きっと何かの参考になるはず。
趣味においても、私のモットーは「ゆる〜く」。
今回のGUSTOレビューも、そんな“ゆるだむ流”でお届けしていきます。

「今回は、GUSTOのレビューするとは言ったものの、速さとか剛性とか乗り味とか…そういう本格的なところは全然わかんないんだよね。
感じたことが一番大事だよ。速く走るとか、ガチなインプレッションとかじゃなくても、ゆるだむらしい『ゆる〜く』楽しむスタイルのレビューでいいと思うよ。


そうだよね。ナイスフォロー!(笑)。「乗っていて楽しいかって」、それが一番だよな
その通り!気楽に楽しめるのが一番だよ


パパー、楽しく走るの、僕もやってみたい!
GUSTOを買って分かった“コスパの罠”とサイズ選びの落とし穴
結論から言えば、GUSTO COBRA EVO SPORT TEを買って
スペック的に似たような価格帯のメーカーが存在していたらGUSTOは選ばない&後悔しているということです
スペックに対するコスパは素晴らしく、見た目も好み。
Canyonからの乗り換えで得られた満足感は確かにあります。
ただし…
これは誰にでもオススメできるバイクかと言われると、あまりおススメしたくはないです
なぜなら、見逃せない“致命的な欠点”があったから。
今回はそのリアルな体験をもとに、「GUSTOの本当の評価」と
なぜ後悔しているか?や
「スペック表だけでは分からないサイズ選びの落とし穴」について、私なりにしっかりお話ししていこうと思います。
Canyonから買い替えた理由──そしてGUSTOにたどり着いた話
私が愛用していたCanyon Ultimateは、
フレームサイズの都合でホイールが650Bという
特殊なサイズ専用設計でした
そのホイール規格があまりにも不便で
乗り換えることにしたんです
詳しくは過去記事で紹介しています
そこから、「次の1台」を探す旅が始まりました。
Canyon Ultimateでは特殊なホイール規格で不便を感じていので
「700CホイールのXSフレーム」が次の選定条件に。
7つの条件
最近の値上げ事情も踏まえて、以下の条件で新車を探し始めました。
- 身長160cm前後対応のフレームでも700Cホイールが履けること
- 完成車で7kg台
- フレームはフルカーボン
- ケーブルフル内装(Canyon Ultimateで初体験し、そのスッキリ感に惚れ込んだこれは絶対条件)
- 価格は50万円以内
- コンポーネントはDi2(電動式)
- ディスクブレーキ仕様
この条件で探してみると、有名メーカーは軒並み予算オーバー…。
ここ最近の物価高騰で、かつて“コスパの王様”と称されたCanyonですら、
信じられないほどの値上がりを見せています。
Canyonは好きだけど、もはや「コスパ最強」は過去の話。

Canyonも値段的に絶対に無理なラインまで来たなー
候補は限られていきました。
最終候補は台湾メーカー+謎のロードバイクメーカー「GUSTO」
台湾系の「MERIDA」や
「GIANT」、
そして中国系の「Winspace」
などが候補に。
そんな中、出会ったのが今回レビューする
「GUSTO」という謎メーカー

謎過ぎて未知過ぎて…夏
ただ、スペックだけで見ると「GUSTO COBRA EVO SPORT TE」は私の条件をすべて満たしていたのです!
ちなみに私が注文した2024年8月時点では
【COBRA EVO SPORT ULTRA】
という名称だったんですが、納車後気付いたら
【COBRA EVO SPORT TE】という
謎にサイレント改名されてました
発表後に改名するの紛らわしいからやめてほしい
全てのモデルで改名があったかは定かではありません
条件を満たす唯一の存在「GUSTO COBRA EVO SPORT TE」
- Di2(105グレード)搭載
- ケーブルフル内装・一体型ハンドル
- カーボンホイール標準装備
- フレーム・フォークともにカーボン
- XSサイズでも700Cホイール
- 重量は約7.9kg
- 価格はなんと約50万円以下

今時こんなの他にある!?
ぱぱーかっちゃえ!!

GUSTOに決めた理由──「他に選択肢がなかった」
GUSTOというブランドについて、事前にネットでレビューを調べてみました
しかし、出てくるのは「コスパ最強!」という使い古された表現と、
「かつてポガチャルが在籍していたチームに供給している」という、どうでもいいような情報ばかり。

まともなレビューもなくて困っていました
正直、そうした“浅い情報”ばかりが並んでいることに少し不安を覚えました
本当に良い製品なら、もっと使った人のリアルな声があってもいいはずだ、と
それでも──私の求める条件を満たし、手の届く価格帯で手に入るのはGUSTOしかなかった
背中を押されたのは、「価格的にもはや、選択肢が他にない」という現実でした
レビューはなく不安でしたが、逆に「自腹購入のリアルレビュー」として発信する使命感で購入を決意しました
購入した後で、ひとつだけ後悔したことがあります
それは、ブリヂストンの「ANCHOR RE8」が発売されたこと。
このモデルは、私が求めていた条件に驚くほど近く、
しかも国内ブランドならではの信頼感もあった
もしこの情報がもう少し早く出ていたなら──間違いなくRE8を選んでいたと思います
GUSTO「COBRA EVO(コブラエボ)」シリーズについて解説
GUSTO「COBRA EVO(コブラエボ)」シリーズは、すべてのグレードで同一のカーボンフレームを使用しており
そこに搭載パーツの違い(コンポーネント・ホイール・ハンドルなど)でグレードが分かれているのが大きな特徴です。
【COBRA EVO 全グレード共通の特徴】
ねえねえパパ、このバイクいっぱい種類あるけど、どれが一番速いの?


うーん、実はね、全部同じフレームなんだよ〜。
だからどれに乗っても、走りの基本性能は同じなんだ
えっ!?じゃあ高いやつ買う意味あるの?


ふふ、それはねぇ付いてるパーツが違うのよ〜。
たとえば電動変速だったり、ホイールがカーボンのいいヤツだったり…

んで、全グレードに共通してるフレームもすごいんだよ!
T1000のカーボン使ってて
さらに独自のI.L.C構造ってやつで振動を吸収してくれるっていうんだ
つまり“どのグレードを選んでも、土台は最高”ってことね。あとはお財布と相談…ふふ


その“相談”が一番難しいやつ…
でもフレームは全グレード共通のおかげで
無理の無い価格帯からチョイスできるってのはかなり嬉しいポイントだね!
以下に各グレード毎の比較表を作成しました
モデル | COBRA EVO DB ELITE | COBRA EVO DB ELITE ULTRA | COBRA EVO DB SPORT TE | COBRA EVO DB PRO TE | COBRA EVO DB PRO LEGEND |
価格(税込) | ¥286,000 | ¥349,000 | ¥446,000 | ¥572,000 | ¥660,000 |
コンポーネント | 105 R7120(12速・機械式) | 105 R7120(12速・機械式) | 105 R7170 Di2(12速) | ULTEGRA Di2 R8170(12速) | ULTEGRA Di2 R8170(12速) |
ハンドル | アルミ FSA ALLOY | ATTAQUE INTEGRATED CARBON | ATTAQUE INTEGRATED CARBON | ATTAQUE INTEGRATED CARBON | ATTAQUE INTEGRATED CARBON |
ホイール | ATTAQUE ALLOY (30MM クリンチャー) | ATTAQUE CARBON (50MM クリンチャー・チューブレスレディ対応) | ATTAQUE CARBON V2 (50MM クリンチャー・チューブレスレディ対応) | ATTAQUE CARBON V2 (50MM クリンチャー・チューブレスレディ対応) | カンパニョーロ SHAMAL CARBON |
シートポスト | アルミ FSA ALLOY | ATTAQUE (CARBON) | ATTAQUE (CARBON) | ATTAQUE (CARBON) | ATTAQUE (CARBON) |
サドル | PROLOGO DIMENSION RS | PROLOGO DIMENSION RS | PROLOGO DIMENSION RS | PROLOGO DIMENSION NDR | PROLOGO DIMENSION NDR |
重量 | 8.4kg | 8.0kg | 7.9kg | 7.6kg | 7.7kg |
購入から納車、そしてDIYでのカスタム
私が購入したのは「COBRA EVO SPORT TE」というモデル
GUSTOはCanyonのように公式サイトから購入できず、代理店経由となります
幸い隣県に取扱店があったので、そこでお世話になることに
今回の計画として、前車CanyonからアルテグラDi2のコンポと
EliteWheels DRIVE 40Dホイールを移植する計画です
COBRA EVO SPORT TEの完成車は105Di2が標準ですが、私にとってはあくまでフレームが目的
パーツ移植前提の選択です
2024年8月に注文し、納車は11月下旬
ブレーキキャリパー台座のフェイシングなど基本整備はお店にお願いし、
コンポの載せ替えやポジション出しは全てDIYで行いました
まず取りかかったのは、BB周辺の傷対策
チェーン落ちによるガリ傷は何度も経験してきたので、
今回はしっかりアルミテープを広めに貼って対策
シルバーが少し目立つけれど、傷よりはマシです(笑)
そしてポジション調整
ハンドル位置も試行錯誤の末、コラムカットして自分にとってベストなポジションに調整完了。
うれしいポイントとして専用サイコンマウントが付属していました。



しかし、プラ製なので強度がやや心配なところです
ですが、社外品でレックマウント製のマウントが販売されてます
心配な方はそちらも選択できますね!

お!心配したほど悪くないじゃん!
見た目もカッコいいしむしろ好感触なんですけど!
乗り込む前まではこう思っていました
しかしこのロードバイクに最大の盲点があったのです…
XSサイズに潜む“致命的な欠点”とは?
私が購入したGUSTO COBRA EVO SPORT TEのサイズはXSサイズ。
身長162cmでちょうど良いフィット感ですが、乗ってすぐに感じた違和感がひとつ…。
それが「つま先とフロントタイヤの干渉問題」です。
右左折時にタイヤに足が当たる




走り出してすぐ、交差点で右左折しようとすると「ん?足が当たる?」と違和感。
試しにハンドルを大きく切ってみると、つま先の先端がタイヤにヒットしました。
これはカッコよく言えば「トーオーバーラップ(Toe Overlap)」と呼ばれる現象だそうで、小さめのフレーム×大きなホイール(700C)でよく起きる問題のようで、
特にクリートで足が固定されるビンディングペダル使用時は事故にもつながる可能性があるとされます
これまで六台、いろんなメーカーのロードバイクに乗り継いできたけど──
まさか「つま先とタイヤが当たる」なんて、トラブルに出くわすとは思わなかった。
コスパがいい? そりゃありがたいけど、安全に関わる超基本的な部分がこんな雑じゃ、いくら安かろうが話にならない。
「ロードバイクメーカー」を名乗るなら、せめて最低限の設計くらいちゃんとやってほしい。
しかも驚いたのは、代理店ですらこの問題をちゃんと把握してなかったこと
正直、これを知っていたら、間違いなく購入は一旦見送っていた
メーカーだけじゃなく、売る側までこのレベルじゃ、さすがに話にならない。
まあ、買う前にもっとジオメトリを読み込んで、この問題に気づけなかったのは私の落ち度です
…が
素人が細かい数字を必死で読み解かなきゃ回避できないような欠陥品をなんのアナウンスもなく販売している時点で、もう信頼0メーカー
GUSTOへ
コスパを武器にしたいなら、まずは“ちゃんと走れるバイク”を作ってからにしてくれ

……いや、マジでおかしいんだよ。普通に曲がろうとすると、つま先がタイヤに当たるんだって
え?そんなことある?普通当たらないよね、ロードバイクって……


だよね?六台も乗ってきたけど、こんな現象、初めてだよ
ここに、あし、ぶつかるの?へんなの〜!


設計ミスと言われても仕方ないレベル。しかも代理店も気づいてないとか、ちょっと信じられん……
コスパはいいかもしれないけど、安全に関わるとこに問題があっちゃだめでしょ……


やっぱどっかしら問題あるんじゃないか?ていう悪い予感は当たったな
ちなみに私の環境ではクランクは162.5cmを使用しており、クリート位置も最適なポジションで設定してもつま先干渉問題が発生します。
なのでクランクをさらに短くや、クリート位置を変えるなどの対応策も不可能です
…でも、全部のサイズでそうなの?


いや、そこが微妙でさ。
今乗ってるのはXSサイズなんだけど、これは確実に当たる。
でも、その上のサイズ──SとかMとかでは、もしかしたら当たらないかもしれない。
正直そこまではわからない
ちっちゃいから、あしがぶつかるの〜?

……あ!つまり、フレームが小さい分だけ、タイヤと足の距離がギリギリになってるってこと?


そう。XSサイズって、小さい人向けにコンパクトに作るから、ジオメトリ(設計)がタイトになりがちなんだよ。
だから余計に、こういう問題が起きやすい。
だからCYANYONは650Bていう小さめホイールを使ってつま先にあたらないようにしてたのね!


そーなのよ、その分タイヤが手に入りづらくて困ったもんだったけど
これって、買う前に絶対に教えてほしい情報だよね……。


ほんとそれ。全部のサイズで同じかは分からないけど、少なくともXSは確実にアウト
アウトー!!(元気よく)

(XS乗りの人には、笑えない深刻な問題だった──。)
ちなみに、この「つま先とタイヤが当たる問題」が発生しているのは、あくまでXSサイズのフレームについてです。
私自身が乗っているのもこのXSサイズで、実際に走行中、つま先と前輪が接触する現象を確認しています。
ただし、その上のサイズ──たとえばSサイズやMサイズなど──でも同じ問題が発生するかどうかは、正直なところ分かりません。
上のサイズになると、ホイールベース(前後の車輪の間隔)やフレームの寸法バランスが変わるため、つま先のクリアランスが多少広く取られている可能性もあります。
つまり、「GUSTOのすべてのサイズでこの問題が起きる」と断定するつもりはありません。
ただ、少なくともXSサイズについては、つま先とタイヤのクリアランスが明らかに足りていない設計になっているのは間違いない、というのが私の実体験に基づく事実です。
たしかに、つま先とタイヤが当たる問題はあります。
ただし、これは常に起きるわけではなくて──
- クランクを回しながら直角に曲がるとき
- Uターンのように大きく舵を取るとき
この2つのシチュエーションに限られます。
私が普段走っているコースは、車通りもほとんどない自然豊かな山道なので、そんな場面はほとんどありません。
普通に走っている分には、実際につま先がタイヤに干渉することはほぼないです。
たとえばダウンヒル中のコーナリングも、タイヤの向きをガッツリ変えているわけじゃなく
車体を傾けて曲がるので、つま先がタイヤに当たるようなことは起きません
つまり、「低速で、大きく舵を切りながら、さらにペダルを漕いでいる」というかなり限られた条件じゃないと、問題は表に出てこないわけです
普通に走っている分には支障はなく、今も普通に乗っています
──とはいえ
「安さの裏返しでこんな初歩的なところに欠陥が…」
「安全性がよくないフレームに乗ってるんだよなー…」
そんな引っかかりが、心のどこかにずっと残っているのも事実です。
快適に走れていても、不満がゼロになる日はたぶん来ない
そして、このモヤモヤを抱えたままずっとこのフレームと付き合っていくしかないのかな──そんな気持ちです

コンポ載せ替えて売却したし、コラムもカット済みだから
ずっとこのバイクと付き合っていかなくちゃなんないのか…

なーんか今までのように愛車に愛着持てないな~…
ぱぱかわいそ~よしよし

乗ってわかった「GUSTO」のレビュー
COBRA EVO DB SPORT TE最大の欠点は上記で語り尽くしました
なのでこの項はつま先問題に一切触れずそれ以外のレビューをお送りします
逆を言えば不満点はつま先問題以外ないという超ポジティブ目線で、行きますよー!
1.デザインとビジュアル(外観の評価)
• ダウンチューブが太めでエアロっぽい印象を与えますが、正面から見るとD型断面でスリムに見え、スタイリッシュでお気に入りポイント
• フル内装ハンドルが特徴的で、ケーブルが外に出ていないため、非常にスッキリとしたヘッド周りでこれも満足感が高いポイントです
• 私のフレームはマットブラックで、全体的に落ち着いた雰囲気で非常にかっこいい仕上がりです
ただし、マットブラックの特性上、汚れが目立ちやすいという点は少し気になります。
特に乗った後や長時間使用していると、泥汚れやホコリが目立つので、グロスカラーに比べこまめなケアが必要になります
なので、試しにマットカラー専用コーティングスプレーを買ってみました
• 塗装の質感については特に不具合は見受けられません
ただ、ダウンチューブ上部には謎のシミ(塗装ムラ)があり、それが消えないのが少し気になりますが、実際の使用には影響がないので、あまり気にしていません。
• 全体的に、見た目のバランスやディテールの仕上げは良く、カッコいいバイクでフォルムはお気に入りです




























2.パフォーマンス(走行性能)
• 走行性能そのものには、かなり満足しています。
• まず、アルテグラDi2(電動変速)は非常に快適。踏み出したときの感触も軽く、ホイールとの相性もバッチリです。
• 特に加速性能については、ゼロから踏み込んだときの反応がとても良く、あっという間に時速30kmに到達する感覚があります
この加速感は、以前乗っていたキャニオンと比較しても遜色ありません。
ただ、ここでひとつ不明点が、
納車と同時にホイール(DRIVE 40D)を純正から交換しているので、フレームそのもののおかげなのか、ホイールの性能なのか、正直なところ判別がつきません(笑)
したがって純正付属カーボンホイールについての実力は全く不明です
• ブレーキ性能についても、問題なし
私のコースには斜度20%の急坂がありますが、そこを下る際も十分に制動力があり、安心して下ることができました。
• 安定感については、やや気になるポイントがあります。
これはフレームサイズ(XS)が小さいことも関係しているのか、直進安定性に少し欠ける印象を受けます
特に「両手放し」をしたときに顕著で、これはキャニオンに乗っていたときも感じたので、小さいフレーム特有の現象だと思っています。
とはいえ、深刻なレベルではなく、普段の走行には全く支障はありません。ハンドリングも十分に素直で、困ることはありませんでした。
• BBについてですが初期で付属しているBBはFSAの低グレード製品がついており
回転も渋く、音鳴りの原因にもなったりでいいことがないので
納車時にSHIMANO SM-BB92 41B プレスフィットBBに交換してます
これにより今のところは音鳴りもなく好調です
パーツ構成
- フレーム、フォーク、シートポスト、ハンドルバーは純正
- コンポはUltegra Di2 R8150 12s(載せ替え)
- ブレーキローターは前後160 mm(DURA-ACE)(載せ替え)
- サドルはSelle Italia SLR Boost Superflow(載せ替え)
- ペダルはTIMEエックスプレッソ10(載せ替え)
- ホイールelite wheels Drive 40D(載せ替え)
- SM-BB92 41B プレスフィットBB(納車時にすぐ交換)
重量は下の写真の構成で7.65kg


3. 快適さとフィット感
• メーカーがうたっている「INNEGRAによるショック吸収性能」
世界で初めて導入された革新的なショック吸収技術により、快適で爽快なライド体験を提供します
現在、世界で一番軽い高性能ファイバーは、アメリカ製の最新素材「INNEGRA」です。GUSTOの開発チームは、この「INNEGRA」の丈夫な素材と衝撃を吸収するLATEX、そして日本製の硬いT1000を使い特別に剛性が高く安定したGUSTOの自転車フレームを作るための特許技術を開発しました。この技術により、GUSTO のバイクは軽量でありながら、優れた耐久性と快適性を提供し、あらゆる路面状況においても最高のパフォーマンスを発揮します。
GUSTO公式ホームページより引用
については、正直なところ全然わかりませんでした
キャニオンと比べても乗り心地の差はほとんど感じなかった、というのが率直な感想です
ですが、乗り心地そのものに不満は一切ありません。普通に快適です。
• ハンドルバーはケーブル内装ステム一体型ハンドルの為ステム長の選択が不可能ですが
そのおかげで非常にヘッド周りがすっきりしてます
作りも問題なしでたわむ等不具合はありません
4.コストパフォーマンス
フレーム、ハンドル、サドル、ホイール――すべてがカーボン製
しかもハンドルはケーブル内装型で、見た目もスッキリ
こういう仕様って、もっと高価格帯のモデルじゃないと付いてこないイメージだったので、初めて見たときは「え、これ本当にこの値段でいいの?」と疑ってしまいました
コンポーネントには105 Di2が標準装備
この内容で50万円未満というのは、他メーカーではなかなかお目にかかれません
コスパという点で言えば、間違いなく“最強クラス”
そして地味に嬉しいのが、プラスチック製のサイコンマウントが付属していること
細かいポイントですが、こういうのが最初からついてるとありがたい。
別で買う手間も費用も減らせます
5. 耐久性
現在、約500kmほど走行していますが、正直なところ耐久性についてはまだ未知数です
フレームやパーツの構造に不安を感じるような場面は今のところありませんし、初期不良もありませんでした
ただし、長期的に見てどうなるかは、もう少し距離を重ねてからでないと判断できません
特にカーボンパーツが多用されているので、今後の使用で「耐久性」に関するポイントが見えてくるかもしれません
引き続き、使いながら様子を見ていきたいと思います
「コスパ最強!」に釣られてGUSTOを買う前に一旦考えて
YouTubeやSNSで「GUSTO=コスパ最強!」「○○万円でこのスペックは神!」なんて絶賛するインフルエンサー、よく見かけますよね。
でも、その時、心の中で思っちゃうんです。
実際に買って乗ってる?って。
コスパ最強って部分だけで飛びつくのは、ちょっと危険です
特にXSサイズに起きる、つま先とタイヤが干渉する問題なんて、**パソコンの前で情報収集してるだけのYouTuberは絶対わかんないでしょ**って思います
さらに、問題なのは、その事実を実際に宣伝してるショップですら言わないところ
単に知らないのか、それとも…言えない理由があるのか?
ほんと、不思議です。
私は実際に買って、ツーリングで使い倒してみたからこそ、リアルな「良い点・悪い点」が見えてきました。
「スペックだけで絶賛するレビュー」よりも、実際のユーザーの生の声って、すごく貴重だと思うんです
だから、この記事をしっかり見て、コスパに釣られて私のように後悔する羽目にならないでくださいね。
そして皆さん、そのような人たちに踊らされないように。

私みたいに、痛い目を見ないようにしましょう(笑)
まとめ|スペックもコスパも魅力的…でも「XSサイズ」はおすすめできません
GUSTO COBRA EVO SPORT TEは、
電動コンポ・カーボンフレーム・カーボンホイールという豪華な装備を低価格で実現しており
正直「えっ、これ本当にこの値段でいいの?」と疑いたくなるほど魅力的な一台です。
見た目もスタイリッシュで、走りも軽快
スペックだけを見れば、コスパ最強といっても過言ではありません。
――ただし、ひとつだけ、見過ごせない問題があります。
それが、「XSサイズにおけるつま先が前輪に当たる問題」です。
この問題、実際に乗ってみると予想以上にストレスになります
特にUターンや立ち止まり時の“とっさの動き”で前輪とつま先が接触すると、
バランスを崩したり、最悪転倒につながる恐れすらあります。
私はこのバイクを組み替え、ポジションも調整したうえで乗り出しましたが、
この問題が明らかになったことで、安心して走ることができなくなりました。
ロードバイクを乗るうえで一番重要な、安全性の点で欠陥があるのです
だからこそ、はっきりと言わせてください。
XSサイズは買っちゃダメ!
身長が小柄でXSサイズを検討している方には、
無理にこのバイクを選ぶのではなく、ジオメトリの合った他メーカーや別モデルを強くおすすめします。
もし「つま先干渉」の問題がなければ、
私にとってGUSTOは最高の相棒になっていたと思います。
それくらい、走りも仕上がりも良かった。
でも、たとえXSサイズだけの問題だったとしても、
そのようなリスクを抱えた設計のフレームが普通に流通しているという事実には
どうしても不信感が残ってしまいますし、
さらに言っちゃうと、「GUSTO」というメーカー自体の信頼感も崩れ落ちました
いくらスペックが良くても、安全性が担保されていなければ、人にはおすすめできません。
……そこまで言い切っちゃっていいの?ちょっと心配になるレベルなんだけど


いや、ほんとはこんな厳しく言いたくないけど
命に関わることだから、これは正直に伝えなきゃダメだと思った
ぱぱ、ころんだらダメー!バイクえらぶとき、あんぜんたいせつー!


ありがと(笑)
でも、それ以外はすごく良いんだよ?走るの気持ちいいし、Di2快適だし…!
でも“快適”の前に“安全”がないと、家から安心して送り出せないよ~


……たしかにそれはごもっとも、何よりも安全第一だよね
こんどは あんぜんなバイクで ピクニックいこー!

ということで、
スペック・価格・見た目・走りの軽快さ――
どれをとっても私的には満足いくレベルのバイクでした
それだけに、安全面の「たったひとつの大きな懸念」が
全てを台無しにしている
というのが正直な本音です。
このレビューが、GUSTOのロードバイクを検討している方にとって、
少しでも参考になれば幸いです。