グレートウォールホビーって実際どう?GWH 1/72 A-10C製作レビュー【想像以上のクオリティ】

ちょ、ちょっとすごいぞこのキット!!
私、ゆるだむは久々に心からテンションが上がりました。
細部のモールドのシャープさ、パーツの合いの良さ、情報量の多さ……どこを取っても想像以上のクオリティ。
なにそれ?そんなにすごいの?

パパ、何してるのー?


まだ作ってる最中なんだけどが素晴らしいの一言だよ
どこがどう?


あんまり素晴らしいから追いポチ(追加購入)しちゃった!!
ダメだ興奮しすぎて会話がかみ合ってない…

プラモデル歴そこそこな私ですが、「A-10をいつか作りたい」という気持ちはずっとくすぶっていました。
とはいえ、1/72スケールで満足できるA-10のキットって、実はあまり選択肢がなかったんですよね。
古い設計だったり、モールドが甘かったり……。
そんな中、いつもの日課であるネットショップ巡回でふと目にしたのが
グレートウォールホビー(GWH)製の「1/72 A-10C サンダーボルトII」

「中国メーカーか…」と一瞬躊躇しつつも、「完全新金型」のワードと詳細画像に惹かれて予約してみたところ――
結果、大正解。いや、予想以上でした。
実際に作ってみた感想をひとことで言うなら、「ファインモールドの感動を超えたかもしれない」。
そう感じるほどに、設計精度やディテールの作り込みが素晴らしく、完成後の満足度も非常に高いキットでした。
以前作ったタミヤの1/48 フェアチャイルド A-10A サンダーボルトIIより圧倒的にクオリティが高かったです
この記事では、
- 「グレートウォールホビーってそもそもどんなメーカー?」
- 「実際の製作はどうだった?気になる組みやすさやディテールは?」
- 「価格に見合う価値はあったのか?」
といったポイントを、レビュー形式でゆるく楽しく、でもしっかりお届けしていきます。
A-10が好きな方、GWHが気になっている方、買おうか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください!
グレートウォールホビーってどんなメーカー?【GWHとは】
グレートウォールホビー(Great Wall Hobby、略称GWH)は、中国を拠点とするプラモデルメーカーで、
主に航空機や軍用車両などの精密模型を展開しています。
日本国内では株式会社ピットロードが輸入元として取り扱っています。
主な製品ラインナップ
- 航空機モデル:1/72、1/48、1/144スケール(現用機・歴史的機体)
- AFVモデル:1/35スケールの戦車・装甲車両
- その他:1/32スケール機、1/700スケールの航空機など
輸入モデルならではの価格設定
GWHのキットは、国内メーカーと比較するとやや価格が高めに設定されている傾向があります。
その理由のひとつとして、海外メーカー製であり、国内では輸入品として扱われている点が挙げられます。
また、内容物の豪華さ(エッチング・武装オプション・専用パーツ)を踏まえると、
価格に見合った価値を感じやすいハイグレードキットとも言えるでしょう。
A-10Cへの偏愛と購入に至るまでの話
グレートウォールホビーなる謎のメーカーを知ったのは、これまた日課のAmazonやジョーシン、ヨドバシをパトロールしていたときのことでした。

なーんか目ぼしいものないかな~
そもそも私、A-10が昔から大好きなんです
きっかけはスーファミの『エリア88』

その中で「グレッグ」というキャラがA-10に乗っていて、武装が豊富で使いやすく、
何よりあのゴツゴツした見た目に心を掴まれました。
翼の下に武器がゴリゴリにぶら下がってるあの感じ、たまりません


それ以来、「いつかA-10を作りたい」という思いはずっと心の中にあって。
ただ、私が作るのは基本1/72スケール。
A-10のキットもあるにはあるんですが、古めの設計でモールドが甘いものが多くて、なかなか「これだ!」というものに出会えませんでした。
そんなとき見つけたのがグレートウォールホビー。
ん?あまり聞きなれない…と思ったら中国メーカーでした。
正直ちょっと不安でした、品質どうなんだろう?と。
でも「完全新金型」というワードを見てパブロフの犬のごとく反応しました。
なぬ!?シンカナガタ…!(ヨダレたら~)
パーツ構成を見る限り、ディテールも細かそうだし、武装も豊富。
しかも専用のウェイトまで付属しているらしい。
値段は6,000円オーバーで少し悩みましたが、内容的には十分価値があると感じて、最終的に予約することにしました。
製品情報|グレートウォールホビーL7215 1/72 アメリカ空軍 A-10C 攻撃機
2025年【完全新金型】です
- 1/72スケールプラスチックモデルキット
- 編隊灯等のエッチングパーツ付属
- 錘(おもり)パーツ付属
・全長:約225mm
・1機入り
輸入元:ピットロード
製造元:ライオンロア/グレートウォールホビー(中国 CHINA)
パッケージサイズ(cm):25×39×6
重量:565g
2025年4月23日出荷
2025年7月再入荷分出荷予定
JAN: 4986470071473
税込 7,920円 (本体価格 7,200円)
内容品レビュー|GWH A-10C サンダーボルトIIの中身をチェック!
というわけで、届いた「グレートウォールホビー 1/72 A-10C サンダーボルトII」
早速開封して中身をチェックしていきます。


まず箱からしてけっこうなボリューム感。期待感が高まります。
ランナー構成とパーツの質感
特に目を引いたのはモールドの精密さ。
凹モールド・凸モールドの使い分けが見事で、細かいパネルラインやリベットまで丁寧に彫られています。
成形もシャープで「中華キットだから…」という先入観は完全に払拭されました。




A-3サイズのデカールガイド付属
専用ウェイトが同梱されている親切設計
地味に感動したのがこれ。
胴体内に組み込む専用ウェイトが、あらかじめキットに同梱されています。
これ、国内メーカーでもなかなか見かけない配慮。
A-10のように機首に重さが必要な機体にはめちゃくちゃありがたいです。
エッチングパーツも付属でディテールアップ可能
GWHのA-10Cには、なんとエッチングパーツまで付属しています。
編隊灯用で、ほとんどのキットは編隊灯はデカールですがエッチングパーツで再現できるなんて嬉しすぎ!

エッチングパーツと専用ウェイトも付属してんだ!豪華すぎでしょ!




かなりうれしいポイント。武装類は種類別ランナーだ












クリアパーツも文句なしの仕上がり
キャノピーは透明度が高く、歪みもなし。
ヒケやバリも見当たらず、軽く磨くだけでそのまま使えるクオリティです
クリアパーツはわざわざ箱に入ってるのも地味に嬉しいポイント

クリアパーツ別箱入ってるの日本のメーカでは見たこと無いな




クリアパーツめっちゃきれいなんよ!
続いてランナー各部詳細


























どうよ!?もうね、すごすぎ!開封の時点で日本メーカー以上のクオリティを実感したよ
ほんとだすごい…表面のモールドが精密だね

組み立てレビュー|精度・組みやすさ・感動ポイントをチェック!
まずは軽く仮組をしてみましたが、もうね、素晴らしいの一言。
特に驚いたのが胴体の合わせ目の精度。
パーツの嵌め合いが気持ちいいほどピタッと決まり、接着剤なしでも合わせ目がほとんど目立たない完成度です。
仮組の時点で「これは合わせ目消し、いらないな…」と感じたくらい、すでに完成度が高い
実際、接着して合わせ目を消そうとすると、細かい凸モールドが一緒に消えてしまうので、胴体部分はそのままの仕上げでOK
とはいえ、主翼(ウィング)部分については接着剤を使って合わせ目を処理しました。
構造上、こちらは若干のスキマが出やすい部分なので、しっかり固定&見栄えアップのために接着+処理した感じです







専用ウェイトが捗る!!
そして個人的にグッときたのが、専用ウェイトの存在。
「ただ付属してる」だけじゃなくて、入れる位置がちゃんと指定されていて、しかもそこにピタッと収まるんです。
この設計、ほんと感動しました。
ウェイトって本来「どう入れようか」って悩むポイントなんですが、そのストレスが完全になし。
こういう“かゆいところに手が届く”気配りがあるだけで、製作体験がぐっと快適になります。

胴体の合わせ目はどこ?|画像でチェック!
ここでは、仮組した胴体の画像を使って、合わせ目の位置をわかりやすく解説していきます




フラップは開閉選択式!|ネオジム磁石でカスタムしてみた
このキットの特徴のひとつが、フラップが「開 or 閉」どちらか選択式になっていること
これは好みによって仕上げを変えられる、嬉しいポイントです。
ただ私はここでひと工夫。
どっちか一方に決めるのが惜しくて、ネオジム磁石を使って差し替え式に改造してみました










1/72スケールモデルには1.5㎜のネオジムがピッタリ!
もう一つ感動、タイヤには「GOODYEAR」の刻印入り!
そして地味ながらグッときたのがココ。
タイヤ部分に、あの「GOODYEAR」の刻印がしっかり入ってるんです!
画像では見えにくいですが
パッと見ですぐ気づくレベル。
こういう細部へのこだわりって本当に嬉しいんですよね

武装も“脱着式”に改造!
実は…またしても写真を撮り忘れてしまったのですが(笑)
主翼下部の武装はネオジム磁石を仕込んで取り外し可能に改造しました。
A-10といえば、翼の下にズラリと並んだ重武装が魅力のひとつ。
だけど一度接着してしまうと、バリエーション変更やメンテがしづらいんですよね。
そこで今回は、武装側と主翼側にそれぞれ小型のネオジム磁石を埋め込むことで、着脱可能な仕様に。
運搬時に外したりできるようにしてみました。
こういう改造、地味ですが完成後の遊び方が広がって楽しいですよ!





ミサイルのシーカーやポッドのカメラにはレジン加工!
今回、各ミサイルのシーカー部やターゲティングポッドのレンズ部分に、ちょっとだけ手を加えてみました。
それが――UVレジンによるレンズ表現
キットのままでも十分ディテールはあるんですが、レンズ部分だけはどうしても「のっぺり」してしまうので、
透明感を出したくてレジンでぷっくり&ツヤツヤ仕上げにしてみたんです。
これをするだけで、模型全体のリアリティが数倍アップ
ほんのひと手間ですが、「あ、この人ちょっとやってるな感」が出せるのでおすすめです(笑)
詳しい加工方法や使用素材については別記事でじっくり解説予定









編隊灯のエッチングパーツ塗装 ~プライマー&カラー調色~
編隊灯のエッチングパーツは金属製なので、塗装の食いつきをよくするために専用プライマーをまず塗布しました。
カラーレシピはイエロー+ホワイト+ガイアカラー EV-04 エヴァネオングリーン(蓄光)をざっくり混ぜたもの。
だいたい1:1:1くらいの割合で適当に混ぜただけですが、思ったよりいい感じに発色してくれました







ちなみに実機はこんな感じ


写真はないけど伝えたい!こだわりが詰まった感動ポイントたち
ここからは写真こそ撮り忘れたものの、どうしても伝えておきたい細部の“スゴ~イデスネこのキットポイント”を紹介します
組み立てていて何度も「おっ…!」と声が出たほど、嬉しい仕様が満載でした。
デカールが高品質
細部までしっかり印刷されていて発色も良好。
薄手で貼りやすく、仕上がりも自然。
ちょっと昔の海外キットとは別次元のクオリティです(レベルとか…(笑))
ノーズアートが複数選べる
ノーズアートは複数の種類が収録されていて、好みに合わせて選択可能。
それに対応する所属部隊のデカールもしっかり揃っているので、統一感のある仕上がりにできます。

蛇のノーズアートも捨てがたいよな~
武装が豊富!余るくらい選べる
付属武装は本当に盛りだくさん
最終的に4種類ほど余るくらいのボリュームで、その中から自由にチョイスし
自分好みの装備パターンを組めるのが嬉しいところです。
今回余った武装はこんなにもある

タラップ(昇降ハシゴ)も付属
展示時のアクセントとして嬉しい、タラップ(昇降はしご)パーツも付属
飛行機の模型ってこういう細かいアクセサリーがあるとグッと雰囲気が出ますよね

実機はこんな感じ

完成レビュー&ギャラリー










































































まとめ|GWHのA-10Cは間違いなく“買い”のキットだった
正直、作っている最中から「これ、もう1個かっておかな…!」という気持ちが芽生えてしまい
我慢できずに追いポチしてしまいました。それほどに、完成度の高さに感動したキットでした
パーツの合い、モールドの精密さ、選べる武装やノーズアート、付属する専用ウェイトやエッチングパーツに至るまで
まさにかゆいところに手が届く仕様
組み立てのしやすさだけでなく、完成後の満足感も非常に高いものがあります。
正直これまで、中国メーカーには「ちょっと不安かも」という偏見を持っていました
でも、このGWHのA-10Cを作ってみて、そのイメージは完全に覆されました
むしろ、こんなに作り手の気持ちに寄り添ったキットを作るなんて、すごすぎる…恐るべし
今回のA-10Cがたまたま力の入ったキットだったのか、それともGWH全体が高品質なのかはまだ分かりません
でも、少なくともこのA-10C「1/72 サンダーボルトII」は価格以上の価値があるキットであることは間違いありません。
こんな人には特におすすめ!
- A-10が好きで、納得のいくキットを探している人
- 1/72スケールで高クオリティな現用機を作りたい人
- GWHが気になっているけど、まだ手を出していない人
A-10ファンはもちろん、現用機モデラーにも全力でおすすめできるキットです
気になっている方は、在庫があるうちにぜひ手に入れてみてください!

追いポチしたので次回はこのカラーを作るぞ
