制作概要
今回制作したのは、MGダブルオーザンライザーとMGダブルオーガンダムセブンソード/Gをベースにミキシングを施し、姉妹機として仕上げたオリジナルカスタム作品です。二機を同時進行で制作し、統一感のあるデザインとカラーパターンに仕上げました。
カラーリングは、最近マイブームとなっているモノクロを基調に、一部差し色を配したシンプルながらも目を引く配色。どちらの機体も武装をフル装備しており、重量感がありますが、関節強化によりスタンドなしでの自立が可能です。特に素組の状態では重量バランスが悪く後ろにのけぞるため、腰関節にプラバンを用いてしっかり補強しています。
両機体が並ぶと、同じ世界観を共有しながらも個性の際立つデザインと装備の対比が楽しめる作品となりました。
基本的な製作工程
- ゲート処理
ランナーから切り離したゲート跡を丁寧に処理し、パーツ表面に余分な突起や傷が残らないようにしました。特に目立つ部分は時間をかけて仕上げています。 - 表面処理（ヤスリがけ）
ヤスリ（600～1500番）を使い、表面をなめらかに整えました。スジボリがあるパーツには傷をつけないよう注意しながら作業を進めています。 - スジボリの彫り直しおよび追加
既存のモールドを深く彫り直し、新たなスジボリを追加しました。これにより塗装後もディテールが引き立ち、重厚感が増しています。 - 超音波洗浄
表面のホコリや油分を完全に除去するため、パーツを超音波洗浄機で洗浄しました。これにより塗料の定着が良くなり、ムラのない塗装が可能になります。 - 全塗装と塗り分け
下地として各色サーフェイサーを使用し、パーツごとに丁寧に塗り分けを行いました。一部の細かい部分はエナメル塗料を筆塗りし、立体感を出しています。 - 水転写デカール貼り付け
デザインに合わせて水転写デカールを貼り、スケール感を強調しました。特に武器や胴体部分にアクセントとなるデカールを選んでいます。 - 仕上げのクリアコート
半つやクリアーを使用して全体を保護しつつ、適度な光沢感を演出しました。武装や関節など一部パーツには、つや消しクリアーを使用して質感の違いを際立たせています。 - 墨入れ
モールドにグレーまたはブラックで墨入れを行い、ディテールをさらに際立たせました。細部にリアリティを加える重要な工程です。 - メタルパーツの取り付け
各所にメタルパーツを埋め込み、高級感と機械的な雰囲気をプラスしました。特にバーニアや武器部分に効果的に配置しています。
姉妹機の魅力と制作のこだわり
ザンライザーとセブンソードは、それぞれ異なる武装やデザインを持ちながらも、姉妹機としての統一感を意識して制作しました。モノクロのシンプルな配色ながら、差し色とディテールの追加によって深みを持たせています。
武装をフル装備した際の重量感や存在感はもちろん、スタンドなしで自立できるバランスの良さにもこだわりました。腰関節の補強やジョイント追加といった改造を通じて、見た目の美しさだけでなく実用性も兼ね備えた作品に仕上げています。
制作の過程では、同時進行の難しさや、重量バランスの調整といった課題がありましたが、それを乗り越え完成した姉妹機には非常に満足しています。二機が並んだときの圧倒的な存在感と、互いに引き立て合うデザインは、一見の価値があります。
これからも、ミキシングやカスタムによる新しい挑戦を続けていきたいと思います！
