制作コンセプト
今回のテーマは「原作の再現をベースに、個性をプラス」。カラーリングはほぼ原作に沿いつつ、アレンジを加えることで新たな魅力を引き出しています。特にシールドやバックパックの改修に注力し、オリジナリティあふれる作品に仕上げました。
改修ポイント
1. シールドの大幅アレンジ
シールドの十字マークはRGフォースインパルスガンダムのパーツを4つ使用して作成。立体感と存在感を増し、シールドそのものが映えるよう工夫しています。
2. 追加武装
寿屋製のマルチミサイルとミサイルポッドを装備。キットの純正装備に頼らず、迫力を増すカスタマイズを施しました。
3. バックパックのディテールアップ
キットではシンプルなデザインだったバックパックにスジボリ、チップ埋め込み、開口部へのメッシュ追加を実施。機械的な密度感を表現し、存在感を高めています。
4. プロペラントタンク
スジボリやチップ埋め込みの他、メタルメッシュを使用してディテールを追加。立体的な構造を際立たせるための改修を行いました。
5. ビニールパーツの除去
膝や肘の関節に付属するビニール素材は使用せず、代わりに塗り分けを行うことで質感を高めました。
工作・塗装工程
ゲート処理から表面処理、スジボリを経て、超音波洗浄後に全塗装を実施。ABSパーツにはプライマー処理を施し、塗装の剥がれを防止しています。
スジボリは0.2~0.6ミリの幅を使い分け、場所ごとに異なる表情を加えています。ディテールアップにはメタルパーツやメタルメッシュを多用し、アクセントを追加しました。
塗装では、武装やアーマー部分にドライブラシを施し、金属の擦れや使用感を再現。最終仕上げに艶消しクリアを吹き付け、質感を整えました。
台座のディテールアップ
艶消しレッドで塗装した台座にはメタルボールやメタルマイナスリベットを埋め込み、作品全体の一体感を強化。細部までこだわり抜いた仕上がりとなっています。
完成後の感想
これまで培ったスキルとツールをフル活用した結果、過去作を超える満足度の高い仕上がりとなりました。特にスジボリの密度とディテールの精密さは、過去最高と自負しています。
手間と時間を惜しまず仕上げた本作、ぜひそのディテールをお楽しみください!