製作概要
今回は、プレミアムバンダイ限定「トールギスF」をベースに、2体のキットを使用し、羽を計4枚に増やして製作しました。豪華さと神々しさを追求し、圧倒的な存在感を放つトールギスFを目指しました。
本体を彩るウィングを中心に、全身に渡ってグラデーション塗装を施し、華麗で立体的な表現を実現。細部にはメタルパーツを組み込み、装飾性を高めました。
今回は「天使の翼を持つ騎士」をイメージテーマに掲げ、各部位の改造や塗装に挑みました。全体を通して繊細な表現を心掛け、完成品に神々しい雰囲気を宿しました。
主な改造箇所
製作にあたり、以下の改造を施しました
- 1. 羽を4枚構成に変更
トールギスF本来の2枚羽を倍増し、計4枚にしました。ベースとなる2体のウィングパーツを調整して連結し、ボリューム感とバランスを追求。各羽には独立可動ギミックを仕込み、動きのあるディスプレイが可能です。 - 2. メタルパーツで装飾性アップ
ウィングやスカートなど、各所にメタルパーツを貼り付け、高級感をプラスしました。特に、ウィング部分のメタルリングは光を受けてキラリと輝き、作品全体にアクセントを加えています。 - 3. スジ彫りとディテールアップ
既存モールドを彫り直し、さらに新規スジボリを追加。彫刻刀やBMCタガネを使い分けて繊細なラインを表現しました。また、複数のエッチングパーツを使用し、ディテールアップを行っています。 - 4. グラデーション塗装
各パーツにグラデーション塗装を採用。ウィングは根元から先端にかけて紫から白への美しいグラデーションを作り、神聖さを表現しました。塗装はエアブラシを駆使し、丁寧に重ね塗りをしています。
塗装工程と使用アイテム
塗装工程は以下のように進めました:
- 1. 下地処理
ゲート処理と表面処理(ヤスリ#600~#1500)を丁寧に行い、仕上がりの滑らかさを追求しました。
超音波洗浄機でパーツを洗浄し、塗装の密着性を向上。 - 2. 下地塗装
各色に応じたサーフェイサーを吹き付け、発色を調整。メインカラーには白と紫、補助カラーにメタリックグレーを選定しました。 - 3. グラデーション塗装
パーツごとに紫、白、金などをグラデーションで塗り分け。ウィングや装甲には光沢を強調するクリアカラーも重ねています。 - 4. 筆塗りによる細部表現
細かな装飾やモールドにはシタデルカラーを使用し、筆塗りで立体感を追加。特にスカート内部やブースターノズル周辺は、陰影を意識した仕上がりにしました。 - 5. デカール貼り付けと仕上げ
水転写デカールを丁寧に貼り付けた後、全体にツヤ消しクリアーを吹き、落ち着いた質感に。
製作のポイント
① 神々しい羽の表現
羽の塗装では、細かなグラデーションを意識してエアブラシで丁寧に塗り分けました。特に、紫と白のコントラストに金のラインを入れることで、荘厳な雰囲気を演出しています。
② 細部へのこだわり
メタルパーツの配置やスジ彫りの追加により、各部に重厚感を与えました。また、ディテールアップパーツを活用して、通常のトールギスFでは味わえない情報量の多さを表現。
③ 立体感と質感の強調
グラデーション塗装に加え、シャドウやハイライトを適宜調整。影となる部分を濃く、光の当たる部分を明るくすることで、ダイナミックな印象を与えています。
製作を振り返って
今回の作品は、トールギスFの魅力を最大限に引き出しつつ、自分なりのカスタマイズを加えた意欲作となりました。2体分のキットを使用することで、通常では得られない迫力や華麗さを追求することができました。
特に羽の加工やグラデーション塗装には多くの時間を費やしましたが、その分完成した時の達成感も格別でした。
最後に
「神々しき翼を広げたトールギスF」、いかがでしょうか?
豪華で迫力あるデザインが気に入っていただけたら嬉しいです! 今後もさらにスキルを磨き、新たなカスタマイズ作品を生み出していきたいと思います。
ぜひ、コメントやご感想をお寄せください!