次のオーナーへ引き継ぐために：使用状態の振り返り
はじめに
Canyon Ultimate CF SL 8 Aero（2023モデル）を2シーズン、8500km走行した後、乗り換えに伴い手放すことにしました。
それに伴うフル分解と新品パーツ交換の全記録工程を詳しく解説します
記事は購入経緯と振り返り編、重量測定編、組立編の３本立てで行きたいと思います
特にキャニオンは独自規格が多いのでそこらへんもしっかりと解説したいと思います
同じモデルの購入を検討している方や、ロードバイクのメンテナンスに興味がある方に役立つ情報をお届けします。
本記事では、手放すにあたり購入経緯からどのように使用してきたかをできるだけ詳細にお伝えします
少々長くはなりますがぜひ最後までご覧ください
このバイクと過ごした2シーズン、8500kmも走ったのに、まるで新品みたいに綺麗なんだよ！
確かに、こんなにピカピカのバイク、なかなか見ないよね。でも、その分手間かけてるの知ってるから納得…。
ぱぱぁぼくの相手しないでじてんしゃふきふきしてたもんね～
フリマにおける高価なロードバイクの売買について思う事
フリマサイトで高価なロードバイクを見ていると、説明欄に「美品」や「状態良好」商品のスペックといった最低限の情報しか載っていないことがよくあります。
そして最も気になるのが数百kmしか走ってないのに出品、走っていないに等しいロードバイクなのに、説明にはなぜ売ろうとしたのか？の動機が一切説明ありません
そうした曖昧な説明で誰が高額なバイクを買おうと思うのでしょうか？
高価な自転車を購入するには、商品の状態だけでなく、その自転車がどのように使われてきたのか、どんな思いでオーナーが乗ってきたのかが重要だと思います
オーナーのそんな思いは自転車の状態にも反映されるものです
購入者として、どんな環境でどれだけ大切に乗られてきたか、どんなメンテナンスを施してきたのかを知りたいのです。
しかし、多くの売主はその辺りを詳しく書いていません。こうした適当な説明を見ていると、自分だったら絶対に買う気にはなりません。
自分が販売者になった際には、これまでどれだけ愛着を持ってきたか、その過程で感じたこと、そして手入れの方法まで詳細に書いて、
次のオーナーに安心して乗ってもらえるようにしたいと思っています。
ロードバイクはただの物ではなく、オーナーの思い入れが詰まった大切なもの。
だからこそ、正直で誠実な説明が必要だと強く感じています。
フリマサイトで高価なロードバイクを見てると、説明欄が『美品』とか『状態良好』あとは最低限の情報で、何も具体的な情報がないんだよね
ああ、確かに…。あれじゃ、買う側としては全然安心できないよね。どんな使い方をしてきたのか、どうメンテナンスしてきたのかがわからないと、怖くて買えないわ
なんでー？きれいならなんでもいいんじゃないの？
ちびだむ、確かに見た目は大事だけど、どう使われてきたかが大切なんだよ。僕がバイクを売るときは、その辺りまでしっかり伝えたいんだ
どんなメンテナンスしてたのかとか、どれだけ大事にしてきたのかってやっぱり売る側がちゃんと伝えないと買う側も不安だけど、『これ大事にしてるんだな』って思ったら、すごく安心できない？
そうだね、だからこそ、僕は次のオーナーが安心して乗れるように、細かく説明して引き継ぎたいんだ。
私も、きちんと説明してくれる売り手の方が信頼できるし、安心して乗りたいと思うわ。買うときって、その自転車がどう使われてきたかを知りたいもの
その通りだよ。だから、自分だったら適当な説明なんて絶対にできないし、理解できないんだ
ああ、わかった！だから、ぱぱはバイクを大事にして、次の人にもちゃんと伝えてあげたいんだね！
そうだよ。バイクはただの物じゃなくて、思いが詰まってるからね。しっかりと説明して、次のオーナーに安心して乗ってもらいたいんだ
新たなオーナーへの引き継ぎに向けて
このCanyon Ultimate CF SL 8 Aero（2023モデル）は、私の手で丁寧にメンテナンスし、最後まで最高の状態で送り出したいと思っています。
そのため、手放すにあたり、新品のコンポーネント類を自分の手で取り付け、フレーム全体をリフレッシュしました。
特に、組み付け作業では細部にまで目を配り、これまで通りの美しい状態を維持しつつ、
次のオーナーにも安心して乗っていただけるよう心を込めて仕上げました。
その様子を記事として記録することで、新たなオーナーの方にもこのバイクの状態や扱い方を知ってもらい、
安心して乗り出していただけるようにしています。
このバイクを大切にしてきた私の想いを、新しいオーナーの方にも感じていただければ幸いです。
そして、これからもこのフレームが誰かのライドライフを彩ってくれることを願っています。
このバイクとの出会い
Canyon Ultimate CF SL 8 Aero（2023モデル）は、私の体格にジャストフィットするフレームとして購入しました。
2022年末にCanyon公式から新品を注文し、到着後に自分でバラシ、再度組み立てを行い、細部にまでこだわりながら手をかけてきました。
この2シーズンで8500km以上を走り、共にさまざまな道を駆け抜けてきた愛車との時間を振り返ります。
このフレームに出会ったのは、体格にジャストフィットするバイクが欲しかったから。軽くて、性能も申し分ないんだ。
でも、買う前は結構悩んでたよね。年末に届いた時のワクワク顔、忘れられないよ。
これ、ぱぱのクリスマスプレゼントだったの？
そうそう、ドイツからきたんだよ！
canyon.comより引用
購入の経緯については別記事に詳しく記載していますが、長く付き合えるフレームが欲しいという思いからこのモデルを選びました。
このフレームは私の体格に完璧にフィットし、その軽さや性能にも満足しています。
計測機器類を取り付けても総重量はわずか7.6kgで、特にヒルクライム時には快適な走行性能を発揮してくれました。
日常の相棒として
使用シーン
8500kmを走行する中で、私が特に楽しんだのはヒルクライムです。
毎回800m以上の標高を織り交ぜながら、自然の中をゆったりと走ることに重点を置いていました。
ガチ勢のような激しい負荷をかけることはなく、フレームやパーツを丁寧に扱いながら楽しむスタイルでした。
また、雨天での走行もありましたが、その都度入念にメンテナンスを行い、
砂をコンプレッサーで吹き飛ばし、各部に注油するほど細やかにケアしてきました。
8500kmって…ちょっと想像つかない距離だよね。でも、乗るたびに掃除してるから、ずっと綺麗なままだね
そうそう。ワックスかけたり、保護テープ貼ったり、メンテナンスは欠かさなかったからね
ぱぱ、いつもコンプレッサーでシュワーってやってるよね！あれ、ぼくもやりたい！
最初は音にびっくりして泣いてたくせに～（笑）
大事にしてきたポイント
- 組立し早速、フレームの汚れやすい部分や傷がつきやすい箇所を保護テープでカバー
- 乗車後には必ずフレームを拭き取り、オイルアップや定期的なメンテナンスを欠かしませんでした
- しょっちゅう艶出しワックスを塗り込んでいたため、今でもピカピカの状態
痛恨のミス！
長年の経験から「チェーン落ちは必ず起こる」と分かっていたので、特にクランク周りを丁寧に養生していました。
しかし、チェーン交換後の低速試運転中に不本意ながらチェーン落ちを経験、
養生範囲が狭かったらしく、クランク周りの塗装が剥がれてしまいました。
幸いにもカーボン層には影響がなく、それ以降はより注意深く取り扱うようになりました。
愛車へのこだわり
- 室内保管を徹底し、汗によるダメージも防げるよう工夫しました。そのため、
ハンドル周りのベアリングは上も下も非常に綺麗な状態を保っています - 落車や転倒もなく、フレーム全体の状態は驚くほど良好です。
「8500kmも走ったとは思えないくらい綺麗」と自負しています
Canyon Ultimate CF SL 8 Aeroへの想い
私にとって、このバイクは単なる移動手段ではなく、特別な存在でした。
軽さやジャストフィットするフレームはもちろん、日々のメンテナンスや走行の中で愛着が深まりました。
最終的に手放す理由となった650Bホイールサイズの不便さはありましたが、
フレーム自体には文句のつけようがないです
Canyon Ultimate CF SL 8 Aero（2023モデル）は、私がこれまで大切にしてきたロードバイクです。
いかに大切に扱ってきたかは、フレームやベアリングの状況を見てもらえば一目瞭然だと自負します。
このバイクとの時間は、私のライドライフを豊かにしてくれるものでした。
次に乗る人にも、このバイクを最高の状態で渡したいと思ってね。新品のコンポに付け替えてリフレッシュするよ
記事にその作業の様子も載せるんでしょ？次のオーナーさん、きっと安心するよね
ぱぱ、次はだれがこのぴかぴかのバイク乗るの？
いい人に引き継ぐから、ちびだむも安心してね
次回予告
次回は、Canyon Ultimate CF SL 8 Aeroの各パーツの重量測定した結果を公開します！
お楽しみに！
