タミヤ 1/72 F-14 完全新金型を作ってみた|合わせ目精度が異常レベル
前回のRG 1/144 Hi-νガンダムを作り終えたあと、間髪入れずに次へ行こうと決めた
理由は単純、モチベ低下症候群の発症を防ぐため
育児に追われる日々
パパぁーパパぁー!うぎゃあー!あー!
ちびだむ1号と2号を寝かしつけたあとのわずかなフリータイム
「よし今日は作るぞ」と思いながらも、現実は毎回寝落ち
新作キットのチェックもできていない
トレンドもまったく追えていない
そんなある日、何気なく見ていた記事の中で目に飛び込んできた文字列
2026年1月10日発売
タミヤ 1/72 F-14D
完全新金型
……ん?
いまなんて?
完全新金型?
私はこの言葉に条件反射する体質だ
気づいたらポチっていた
……また増えた?
ふえた…けど、これは“完全新金型”や
いつもと同じこと言ってるね
今回はタミヤの1/72 F-14D、しかも完全新金型
これは積んでいる場合じゃない
寝落ちしている場合でもない
育児の合間、限られた夜時間をどう使うか
モチベ低下症候群を食い止めるためにも
このキットは即着手する
リアルな工程と本音レビューをまとめていく
というわけで、ここからは開封レビューへ
開封レビュー|タミヤ 1/72 F-14Dの内容物をチェック
うん。まず箱絵カッコええ


紙類
・説明書
・フルカラーのマーキング図
→ アメリカ海軍所属機5種類を収録

デカール
デカールは2枚構成

コーション類も細かく再現されている
アメリカ海軍所属機5種類のマーキングがチョイスできる

可変翼のこすれ跡もデカールで再現できる
まあ…ほとんどのモデラーはウェザリングで処理すると思うが
キャノピー用マスキングテープ
なんと!キャノピー用マスキングテープも付属
面倒なマスキングが時短ショートカットできるぞ!

と。思いきや…
ここは声を大にして言いたい
最初に見たとき
おお、さすがタミヤ!
キャノピーのマスキングって面倒
曲面だし、フレーム細いし、ズレると目立つ
ユーザーの手間を減らしてくれるのか
天下のタミヤ様さすが
……と思った
だが塗装段階で異変に気づく
ピンセットで取ろうとしても剥がれない
何度やっても剥がれない
よく見ると…
これ、自分でカットするタイプやん!
そう、線に沿って自分で切り出す方式なんです
……
おい
カット済みじゃないんかい
正直ここはかなり拍子抜け
もちろん、ガイドがあるだけでも助かる
ゼロからマスキングするよりはマシ
ただし
「貼るだけ」だと思っていると肩透かしを食らう
ここは期待値を上げすぎないほうがいい
メタルステッカー
機体側面の補強パネルを再現したメタルステッカーも付属
これは面白い
塗装とは別素材で立体感を出せる
正直このメタルステッカーいかにも張りぼてって感じで、
リアルさが損なわれる気がしたから
私は使わなかった
ランナー構成|全8枚+クリアパーツ
タミヤ 1/72 F-14のランナーは、クリアパーツを含めて全8枚構成

クリアパーツの完成度
まずキャノピー

透明度は高く、バリもなし。表面はスッキリ、ピカピカ
最新キットらしい精度
……とはいえ
中央にはしっかりパーティングラインがある
ここは逃げられない、いつもの磨き作業は必要
コンパウンド工程は覚悟しておいたほうがいい
バリ問題は皆無
当然のごとくバリの類は一切なし
完全新規金型だけあってここは本当に優秀
過去に作った
Revell 1/72 Panavia Tornado
あのときのバリ祭りとは大違い
ニッパーで切ってそのまま整形へ進めるレベル
ストレスがない


可変翼ギミックが本気
F-14といえば可変翼
このキットは歯車連動式
片翼を動かすと、もう片方も均等に動く
ここがかなり気持ちいい
さらに
翼固定用の小ねじ+専用ドライバー付属


この設計は新しい
・可動で楽しむ
・固定で展示する
どちらも選べる
遊びと展示を両立している
モールドの繊細さ
これが一番驚いた
見た目の繊細さはファインモールド社より細く見えるレベル
スジ彫りはハッキリ見えて、細かいリベットも盛りだくさん
タミヤ側からも
「モールドが非常に繊細なため、サフで埋まる可能性がある」
という趣旨のアナウンスがあった
つまり
サフなし本塗装推奨寄り
ここは悩んだ
結果として私は
1500番サーフェイサーを吹いてから塗装
結論
問題なし
モールドは潰れなかった、ここは神経質になりすぎなくて大丈夫です!
武装&パイロットフィギュア付属!!!ここは本気で推せる
タミヤ 1/72 F-14D
このキット…武装、全部入り
しかも
パイロット2名付属
同スケールのファインモールド製F-14は
パイロットフィギュアなし
武装も別売り前提
ここははっきり差が出る
F-14部門、現時点でタミヤ優勢と言っていい
武装内訳(標準装備)
- AIM-9L Sidewinder ×2
- GBU-12 Paveway II ×4
- AIM-7F Sparrow ×2
- AIM-54C Phoenix ×2
- ドロップタンク ×2
- AN/AAQ-25 LANTIRN ×1

どーです!?この構成!?買わない理由がないでしょ!
1/72スケールで
・パイロット付き
・主要兵装フル装備
・ターゲティングポッドあり
別売り武装セットを買わなくていい
これ、地味にコスト差が出る
キット価格だけで判断すると分からないが
トータルで見るとタミヤはかなり良心的
組み立て工程① コクピット
計器パネルはデカール対応
フロントパネル、サイドコンソールともに
基本はデカール貼り付けで再現

モニターのクオリティアップ
モニター部分もデカール
ここで一工夫
クリアレジンを流して硬化
ガラスディスプレイ風に仕上げた


これだけで一段リアルになる
座席の塗り分け
射出座席
横の黄色部分
(ハンドル・警告マーキング周辺)
ここはしっかりマスキングして塗り分け
見えない部分の積み重ねが完成時の密度につながる

組んじゃえば見えなくなるんだけどね…
パイロットフィギュア
ヘルメットにデカール付属
これは地味にうれしい
ただの白ヘルメットではなく
しっかりマーキング再現できる
可変翼を広げて“飛行状態展示”するなら
ここは効いてくる


組み立て工程② 胴体の合わせ精度が異常
ここ、今回一番推したいポイント
タミヤ 1/72 F-14D
胴体の合いが、とにかくすごい(語彙力)
機首と胴体のドッキング
ハぁハぁ(テンション高めに)
ちょっとこれを順番に見てください!
いきますよー!




見てほしい
機首と胴体を合わせた瞬間
「スッ…」
吸い付くように入る
ズレなし
段差なし
隙間なし
冗談抜きで
パテいらない
流し込み接着剤だけで完結
これ、かなり衝撃
素晴らしい出来栄えです!
他の合わせ面は?
機首だけじゃない
インテーク周辺、上下面の貼り合わせ
どこも心配無用
変に押さえ込む必要もない
無理な矯正もいらない
素直に組める
合わせ目評価
- パテ不要レベル
- 段差ほぼゼロ
- 組んでいて気持ちいい
ここは本当に感動ポイント
過去に合わせ目で泣かされた人ほどこの精度は刺さる
組み立てストレスが少ない
これは夜の限られたフリータイム勢にはありがたい!

ここまで組むのに大げさな修正不要!
ここからすぐ塗装工程に入れます
組み立て工程③ インテーク&エンジン周りの塗り分け
エアインテーク内部
F-14のインテーク内部は単なる真っ白ではなくて


実機写真を見ると奥に向かって微妙なトーン変化がある
非常に地味なんだけどここにこだわってみたくて
試行錯誤してみた
パッと見、奥まで見えない
だが覗き込んだときに効いてくる個所でもあります
模型ポイント加算個所ね


排気ノズルの塗り分け
排気ノズルも実機ではこうなってるんですよ

- ノズル内側の微妙な色差
- パネル内側と外側の色差
でね、これ、塗装どうしようか迷ったんです
全部金属色でべた塗か?
それともマスキングして塗り分けるか?
はたまた付属デカールを張り付けるか?
もちろん私の答えはいばらの道に突き進む。ですよ

はい!これが…

こう!

これを…

こう!
クッソめんどかったー!
完成|塗装コンセプトと仕上げ
サーフェイサー1500程度ならモールドは埋まらないよ
タミヤ側は
「モールドが繊細なのでサフで埋まる可能性あり」
という注意を出していた
だが結論
1500番サフで問題なし
モールドは潰れない
神経質になる必要はなし
安心して下地処理して大丈夫です
やっぱサフから立ち上げた方がいいよね
黒サフ立ち上げ
今回は1500の黒サフを使いました
パネルラインや凹部の黒を意識的に残す
細吹きで基本色を重ねる
単色ベタ塗りとは別物になるよ
F-14らしい退色表現


F-14といえば独特の退色
この風合いを出したくて試行錯誤してみました
メインカラーを塗った後ワントーン明るく調色
それをまだら吹きでムラを作る

選んだマーキング
今回の仕様はVF-101 Grim Reapers 2004年を選んでみました

尾翼の死神がかっこいいから。ただそれだけ
うを!厨二
武装はロマン優先
せっかくのF-14フェニックスは積みたい
だが付属は2発…
我慢できずAIM-54C Phoenix を追加調達
最終的に腹下に4発搭載

重武装トムキャット完成
実用性よりロマン
これが模型の正解
私は「実機に忠実に」タイプじゃないのです
完成ギャラリー|1/72とは思えない密度
まずは全体像










可変翼後退位置


各部詳細

















武装





タミヤ1/72 F-14D メリット・デメリット
メリット
- 武装フル装備+パイロット2名
- 胴体の合わせ精度が異常に高い
- パテ不要レベル
- 可変翼が連動式
- おもり不要
最後のこれ
飛行機模型あるある
「ノーズにおもり入れてください」ってやつ
が今回不要で前脚でしっかり自立します
地味だが、かなり嬉しい
デメリット
- キャノピーマスキングは自分でカット
- モールドが繊細なので塗装は丁寧さが必要
- 武装が多い分、塗り分けは手間
そしてもう一つ
- 可変翼は差し換えパーツ式
翼の前進・後退は選択できます
だが
エアバッグ/シーリングパネル部品が
差し換え式


状態を変えるたびにパーツ交換が必要
これがかなりめんどくさい
頻繁に動かして楽しむというより
「展示状態を決めたら固定」
という運用が現実的
ギミック自体は優秀だが運用はやや手間
総評|F-14部門トップ候補
タミヤ 1/72 F-14
これ、断言できる
めちゃくちゃ良い
まず何より
胴体の合わせ精度、これマジで異常
機首と胴体がスッ…と吸い付く
パテ?いらんいらん
段差?ほぼない
ここが本当に特筆点
飛行機模型で一番ダルい作業が
ほぼ発生しない
この時点で価値高い
しかも
- 武装フル装備
- パイロット2名付き
- ノーズおもり不要
飛行機模型あるあるを
まとめて解決してくる感じ
これで実売4,000円以下
どういうこと?ってレベル
もちろん
キャノピーは自分でカット
可変翼は差し換え式でちょい面倒
デメリットはあります
でもな
それ踏まえても評価は揺るがん
今回「完全新金型」に釣られて買った
結果
大正解
むしろもう一機ほしい
てか、買う
違うマーキングでまた作りたい
そう思わせるキット
1/72サイズがちょうどいい
F-14を1/48で作るとデカい
存在感はあるけど
置き場所問題が発生する
その点1/72
飾りやすい
でも迫力はちゃんとある
「F-14は72でいい派」
この人には超おすすめします
結論
ストレスなく作りたい人
ちゃんと武装盛りたい人
F-14を気持ちよく仕上げたい人
これ選んどけば間違いない
タミヤやっぱ強い
完全新金型に反応した自分を
今回はちゃんと褒めたい



